・バチカン支援援助省長官、ウクライナ東部イジュームの集団虐殺の場で祈り

ウクライナ東部イジュームの共同埋葬地で祈るクライェウスキ枢機卿 2022年9月19日ウクライナ東部イジュームの共同埋葬地で祈るクライェウスキ枢機卿 20

(2022.9.20 バチカン放送)

 教皇フランシスコの使節として4度目のウクライナ訪問中のバチカン支援援助省長官、クライェウスキ枢機卿が19日、ロシア軍に蹂躙された東部イジュームを訪れ、共同埋葬された多数の死者たちのために祈った。

 訪問は、ウクライナ各地の教会共同体をたずねつつ、危険を負いながらも司牧や教会活動のために地域に留まる聖職者や修道者、助けを必要とする信者らに、教皇の寄り添いを具体的な形で伝えることが目的。

 今回は15日のウクライナ南部、オデッサ教区訪問を皮切りに、17日はザポリージャ入りし、支援物資を運ぶ途中で銃撃に遭った。幸い、随行者と共にケガはなく、19日には、東部ハルキウ州イジュームのロシア軍による集団虐殺の現地を訪問。

 犠牲者の氏名も特定されないまま埋められ、現在発掘調査が進んでいる500人近い遺体の存在に、枢機卿は「言葉も、涙すら出ない」「戦争は憐みを知らない」と話し、多くの死者たちを悼み、祈りを捧げた。

(編集「かとりっく・あい」)

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2022年9月21日