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(2022.4.2 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
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教皇フランシスコは現地時間2日朝、マルタ訪問途上の機内での記者団との会見で、ウクライナの首都キーウに訪問される可能性について聞かれ、「それはテーブルに載っています」と答えられた。
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ロシアののウクライナ軍事侵略が始まってすでに2か月目に入っている。ウクライナのゼレンスキー大統領は、既に電話で何度か教皇と話をし、ロシア軍の無差別攻撃で深刻な危機にあるウクライナを訪問し、攻撃を止めさせるためロシアとの仲介に力を貸してくれるよう求めている。またウクライナ・ギリシャカトリック教会の長であるシェフチュク大司教も、過去にウクライナ訪問を招請している。
教皇はこれまで、主日の正午の祈り、そして水曜恒例の一般謁見の場で、ロシアによるウクライナに対する爆撃と暴力の中止を繰り返し訴え、何百万人ものウクライナ人が故郷を追われて避難民となることを余儀なくされ、毎日のように罪もない人々の命が奪われ続けていることに、強い悲しみを表明されてきた。まだ実際の行動においても、戦いを停止させるために、バチカンとして可能な限りの手を尽くし、プーチン大統領と親交のあるロシア正教会の長、キリル大主教にビデオを通じて、戦闘中止を働きかけるよう求めておられる。
そうしたなかで、ウクライナの首都キーウのクリチコ市長は先に、教皇訪問を招請。教皇は「都市とそこに住む人たち、都市を脱出せねばならなかった人たち、そしてそれに関わっている人たちの苦しみに」寄り添うことを繰り返し確認されている。
(編集「カトリック・あい」)