♰教皇、5月14日を世界の諸宗教の信徒たちと心を合わせる「祈りと断食と人類のための祈願の日」に

(2020.5.3 バチカン放送)

 教皇フランシスコは3日の正午の祈りの中で、14日を「祈りと断食と愛のわざの日」とし、諸宗教の人々と共に、パンデミックの収束のため祈るよう呼びかけられた。

 祈りの持つ普遍的価値を強調された教皇は、「人類の兄弟愛のための高等委員会」の提案を受け入れ、5月14日を祈りと断食、愛徳の業の日とし、「すべての宗教の信者と精神的に一致し、人類が新型コロナウイルスの感染拡大を克服することができるよう神に助けを祈り求めよう」とアピールされた。

 「人類の兄弟愛のための高等委員会(議長 ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット枢機卿)」は、2019年2月、教皇のアラブ首長国連邦訪問の際、アブダビでアル=アズハルのグランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師と共に「世界平和のための人類の兄弟愛」をめぐる共同文書に署名したことをきっかけに、昨年8月にバチカンに設立された組織で、世界各国の宗教指導者や研究者から構成される。

 同委員会は、このほど発表した声明の中で、新型コロナウイルスに世界の無数の人々の命が脅かされているこの時、創造主なる神が人類をこの試練から救い、科学者らのこの感染症に打ち勝つための研究を助け、パンデミックによる医療・経済・人道的影響から世界を解放してくださるよう、断食と愛徳の業のうちに、願い求めよう、と訴えた。そして5月14日を「祈りと断食、人類のための祈願の日」として、人類がこのパンデミックを克服し、安全と、安定、健康、発展を取り戻し、より人間的で兄弟愛に満ちた世界を築けるよう、声を一つに祈るように、世界の諸宗教の指導者および信者に、求めている。

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2020年5月8日