イスラム系過激派のテロ攻撃が欧州でも広がる中で、イタリアとバチカンはこれまでその被害から免れていた。その理由の一つが、イタリアが中東、アフリカからの移民・難民の欧州の玄関口になっているが、テロリストの温床となることが多い移民二世、三世の人口は多数になっていないことが考えられていた。またイタリア警察当局が盗聴などで、過激派の取り締まりを厳しくしていることもあるようだ。
だが、バチカンのSwiss guardsの隊長は「ローマがテロの対象になるのは時間の問題です。私たちはそれに備えています」とカトリックのウエブサイトで警鐘を鳴らす。バチカンを訪れる観光客を楽しませているSwiss guardsだが、テロリストの攻撃に十分対応できる近代装備の部隊ももっている。また、バルセロナ事件以来、ローマとバチカンの警備体制は大幅に強化されており、バチカンのサンピエトロ広場に至るVia della Conciliazioneにも、狙撃手や武装警察官が多く診られるようになっており、ローマ市内などの多くの通りが通行止めにされている。
(翻訳・「カトリック・あい」南條俊二)
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