Sister Gloria Liliana Franco Echeverri, a Colombian religious of the Company of Mary Our Lady, US Cardinal Joseph William Tobin (right) and Paolo Ruffini (left)
(2023.10.10 Vatican News Alessandro Di Bussolo)
シノドス総会の広報責任者、ルッフィーニ広報省長官は10日の記者会見で、35に分かれた作業部会の議論について最新の動きを説明。同席したシノドス事務局常任理事の米国のトービン枢機卿、コロンビアの聖母マリア会のシスター・エチェヴェリは、これまでの議論の経験や感想などについて語った。
会見で、シスター・エチェヴェリは 「カトリック教会の真の素晴らしさは、扉を開き、人々を歓迎するときに明らかになります。 シノドス総会が扉をさらに大きく開くのに役立つことを願っています」と述べ、特に「貧しい人々の叫びに意見に耳を傾ける」ことの重要性を強調した。
トービン枢機卿は、作業部会で9日午後から10日午前中にかけて議論された 準備要綱の第 2 部について、 「四方に広がる交わり。いかにすれば私たちはより完全に神との結合、そして全人類の一致のしるしとなり、道具となることができるだろうか?」というテーマを中心に意見の交換が行われた、と述べた。
ルッフィーニ長官によると、10日午前中までの35の作業部会では、そのテーマをもとに、教育、環境、多文化主義、疎外された人々や移民との歩みについて意見が交換され、同日午後から11日の全体会合でその結果や感想が報告された。
また記者団から「今回の総会は、”トップダウン”で進められているのではないか」との質問を受けたのに対して、長官は「小グループで構成される作業部会で、参加者の発言機会が多く用意されています。 私の個人的な経験で申し上げれば、参加者全員の間で”大きな共有”がされています。それは、総会前の黙想の期間から始まっている」とし、トー ビン枢機卿は「物事は上から来るものではない。下から、人々の参加から始まり、 頂上に到着するものです。 束縛されたり、手錠をかけられたりしている、とは感じません」と強調した。
またシスター・エチェヴェリは「私たちの作業部会では、互いに対する敬意、交流、相互認識から生まれる尊厳を正確に認識されています。意見交換では、 貧しい人々の叫びに耳を傾けよう、という呼びかけが心に響き、 貧しい人々の顔、移民、人身売買、社会的な排除が念頭に置かれました」と指摘した。
トービン枢機卿は、「私たちの作業部会には、ロシアの若い女性、ウクライナの母親、ガーナのペンテコステ派の牧師、マレーシアの神学者、シンガポールのコーディネーターも参加していました。 これほど多様な人々が参加し、互いの声に耳を傾けることができるのは、私にとって最適な環境になっています」と述べ、デトロイトの多文化環境で育ち、司祭として45年間「自分のものではない文化、少なくとも私が育った文化」で暮らしてきた自分にとって、「とても感動的な経験であり、 私がこれまで参加した中で、最も多様なシノドス総会になっている。 教会が選ぶべきは『友愛』、誰にも余地がある場となることです」と指摘。
また、ニューアーク大聖堂での「性的指向のせいで疎外されていると感じた人々の巡礼」という具体的な司牧体験についても語り、 司祭がグループに行った説明を思い出し、「この教会は素晴らしい教会ですが、扉が開いているときが最も素晴らしいのです」と述べ、「 排他的なナショナリズムと外国人排斥によって特徴づけられ、国境にフェンスを立てることに熱心な指導者が存在する世界で、教会が選択すべきは友愛であり、私たちが皆兄弟であることを理解することを可能にすること」、 「私たちが自分たちを兄弟姉妹だと考える教会には、誰にとっても参加の場があるのです」と強調した。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)