16日の「オプス・デイ」の声明では、神父は「誘惑」-告解を利用して性的な偏愛を要求するーの罪、教会法1387条の定めに対する重大な違反、と判断された、と説明。この定めに違反した場合、最も重い処分は司祭職のはく奪だが、神父については、5年間の司祭職の差し止め、個人的にミサを捧げることは認められる、としている。5年の司祭職差し止めの後は、さらに5年、本人が生活するセンターに限定された制限付きの司祭職を務めることになる、という。
性的虐待の犠牲になったのは、当時、オプス・デイの会員で、現在は結婚してチリに住み、教会のミサに出る信徒としての生活を送っている。16日のオプス・デイの声明が出される前にCruxのインタビューに答えた男性は、オプス・デイに判決について公けに認めることを求めるとともに、スペインのカトリック教会に対して、聖職者による性的虐待を防止し、性的虐待について透明性を高めることに、努めることを希望する、と語った。
一方、オプス・デイの声明では、チリにおける被害を訴えている人々と、高位聖職者の代表であるフェルナンド・オカリス師が指名した担当者が連絡を取り続けており、サンチャゴ大司教区を通して医療費と心理療法の費用に対応している、と述べる一方、コルチナ神父については、他に成人2人から教会法上の問題行為が訴えられていることを認めている。
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オプス・デイは、スペイン人司祭で聖人のホセマリア・エスクリバー師がスペイン・マドリードで1928年に創設した組織。世界中のどこの教区にも属さず、修道会でもない、教皇ヨハネ・パウロ2世が認めた属人区という特異な形態をとり、司教、司祭団、信徒で構成し、会員数は全世界に約10万人。信徒たちが世俗社会での自らの職業生活を通して、自己完成と聖性を追求し、仕事や家庭生活など、日常生活のあらゆる場面において、キリストと出会うように援助するのを目的とする。男性優位の厳格な組織との見方もある。