☩注目したい三つの事-列福、第一次大戦、そして18日はWorld Day for the Poor

(2018.11.11 VaticanNews  Sr Bernadette Mary Reis, fsp)

 教皇フランシスコは11日正午のお告げの祈りの後の説教で、三つの重要な出来事を取り上げられた。

*第1次世界大戦から100年

 続いて教皇は「今日は、第一次世界大戦終結から100年に当たります。この戦争を、私の前任者、ベネディクト16世は『無用な殺戮』とされました」と語り、この日を記念して、イタリア時間本日午後1時30分に世界中で鐘が鳴らされる、とされた。

 また、第一次大戦は、「戦争の文化」を否定し、「世界の多くの地域で今も血を流し続けている争いを終わらせるためのあらゆる正当な手段を求めねばならない」という、「強い警告」となっている、と強調。11日が、平和に努める者の象徴となっているトゥールの聖マルティヌス*の祝日に当たっていることを取り上げ、「彼は自分のマントを二つに裂いて、貧しいひとに与えました。このような人間的な連帯の振る舞いが、平和構築への道を、私たち一人ひとりに示すものとなりますように」と訴えられた。

(「カトリック・あい」注*聖マルティヌスは、ローマ帝国属州パンノニア(現在のハンガリー)に生まれ、兵役に就いた。兵士の頃、雪の中で凍えていた半裸の物乞いに、自らのマントを半分裂いて与えたが、その夜、彼の夢の中に、半分のマントをまとったイエス・キリストが現れ、「まだ受洗もしていないローマの兵士マルティヌスが、私にこのマントをくれた」と言ったといわれる。これをきっかけに洗礼を受け修道士となったマルティヌスは、ポワティエ郊外にガリア地方初の修道院を建て、さらにトゥール司教となった

*18日は第2回 World Day for the Poor

 最後に、教皇は一週間後の18日に、様々な機関、団体とともに第2回World Day for the Poor が実施されることを確認。この日の事業の一つとして、バチカンの聖ペトロ広場に医療措置が必要な人々のための緊急医療救護所が設置されることを明らかにするとともに、「この日が、最も小さな人々、社会から無視されている人々の求めに大きな関心を払うように、皆を促す日となるように望みます」と語られた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」)

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2018年11月12日