・豪司教協議会の代表団がウクライナ訪問、ロシアの軍事侵略の惨状を確認、被災者たちを激励

Bucha, UkraineBucha, Ukraine  (AFP or licensors)

  代表団はまた、聖ペテロ・パウロ教会で行われた戦死した兵士の葬儀ミサに招かれた。葬儀は、この教会だけで一日に十数件も行われることがあるという。 キエフでは、復活大聖堂でウクライナ・ギリシャ・カトリック教会(UGCC)のキエフ大司教区のアンドリー・ヒミャク補佐司教と会談した。復活大聖堂はまだ建設中だが、秘跡と司牧活動の重要な中心となっている。ロシアによる軍事侵攻が始まった当初の数日、300人以上の人々が身を守るために大聖堂の地下に避難した。 今も、大聖堂は避難所、祈りとミサ典礼の場所、そして被災者の支援とケアを行う拠点であり続けている。被災して日々の暮らしに困窮している人々に毎日最大 800 食の食事を提供してもいる。

  キエフの郊外には、ロシア軍の無差別的な攻撃で多くの一般人が殺戮されたルピンとブチャの町がある。 イルピンでは、住宅や建物の7割が破壊された。代表団は、イルピンの小さなコミュニティを率いるギリシャのカトリック司祭ヴィタリ・コレスニク神父と面会した。 近くのブチャでは、地元の戦死した兵士の墓地と民間人の集団墓地を訪れ、殺害された人々、後に残された人々のために祈りを捧げた。

  ACBCは今回の訪問についての報告を「短い期間だったが、ウクライナ訪問で、ウクライナの人々を支援する、というオーストラリアの教会の兄弟的決意を確認することができた」と締めくくっている。 司教たちは帰国後、「これまでに築いたつながりをさらに強化し、オーストラリアの信徒たちに祈りで苦しみの人々に寄り添い続けるよう促す」と記している。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年8月14日