香港の「雨傘運動」学生指導者3人に禁錮刑、即日収監(CJC)  

(2017.8.21 CJC)香港高等法院(高裁)は8月17日、2014年の民主派による大規模デモ「雨傘運動」で主導的役割を果たしたた元学生団体指導者の3被告に対し、違法集会参加や扇動の罪で禁錮6~8カ月の実刑判決を言い渡した。3人は即日収監された。羅被告は昨年9月の立法会(議会)選挙で当選したものの、就任宣誓が無効と判断され、議員資格を失っている。

  高裁は執行猶予付き禁錮刑や社会奉仕活動を言い渡した一審の判決を破棄し、黄之鋒(ジョシュア・ウォン=20)被告に禁錮8カ月(これまでの社会奉仕活動を考慮して6カ月に減刑)、羅冠聰(ネイサン・ロー=24)被告に禁錮10カ月(同8カ月)、周永康(アレックス・チョウ=26)被告に禁錮8カ月(同7カ月)を言い渡した。

  判決文が読み上げられると傍聴席は静まり返った。しかし判事が小槌を叩いて裁判の終了を知らせると、支持者たちはいっせいに「恥だ」「政治的迫害だ」と声を上げたという。

  判決の直後、黄氏はツイッターで「私たちの体を閉じ込めることはできても心は閉じ込められない」と強調。「彼らは抗議の声を黙らせ、私たちを議会から追い出し、閉じ込めることはできる。だが香港人の心を勝ち取ることはないだろう」と述べた。

  民主化活動家らは今回の判決について、特別行政区として半自治権を有している香港で、中国政府が締め付けを強化している証しだとして非難の声を上げている。□

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2017年8月21日