・8月1日からWYDリスボン大会-豪、加から若者の大巡礼団が参加

Portuguese pilgrims dance ahead of the World Youth Day celebrations in Lisbon, PortugalPortuguese pilgrims dance ahead of the World Youth Day celebrations in Lisbon, Portugal  (AFP or licensors)

    カナダとオーストラリアからの大勢の若い巡礼者たちが、8月1日から6日までポルトガルの首都リスボンで開かれる「世界青年の日(WYD」大会に向けた旅を開始した。世界各国の教区から参加予定の多くの若者たちも、1週間にわたる総会行事を心待ちにしている。

 オーストラリアからは20日、3000人を超える若者たちが、WYD大会が開かれるポルトガルに向けて出発した。活気に満ちた派遣団の中心になるのは、シドニー、メルボルン両大司教区の若者たちで、それぞれ500人以上が参加。教会関係の国際的な行事への参加規模としては最大級という。この大巡礼団には、18人の司教も参加しており、若者たちの霊的な成長を助け、導く役割を果たそうとしている。

 同国司教協議会の担当委員長を務めるプラウズ大司教は、教皇フランシスコの大会への招きに対する若者たちの熱狂的な反応に喜びを表明。 「聖ヨハネ・パウロ二世がこの素晴らしい大会を始められてから約40年が経過したが、今も世界中の若いカトリック教徒に霊的刺激を与え続けています。新型コロナウイルスの世界的大感染で中止され、2019年以来となる今大会を前に、若者たちの熱気が絶えずに続いているのは心強い」と語った。

  オーストラリアを上回る大巡礼団を準備しているのがカナダだ。同行の司教協議会によると、5000人を超える若者たちが、大会に参加する準備を熱心に進めているという。 WYD大会は 1986 年に始まったが、2002 年にはカナダが主催国となり、聖ヨハネ・パウロ 2 世教皇をトロントに迎えている。

 オンタリオ、ケベックなどの州などの若者を中心とするカナダ代表団は、リスボンでの大会で講演会、祈祷会、礼拝、世界中の才能ある若者を紹介する文化祭など、さまざまな行事に参加する予定。 また、先住民の若者たちにとって、大会参加は、昨年の教皇フランシスコの歴史的なカナダ訪問、カトリック教会関係者による先住民の子弟虐待への謝罪、癒しと和解の後を受ける、特別な意味を持つ。

 今回のWYDリスボン大会は、若い巡礼者の信仰の旅に後々まで影響を与える、重大かつ感動的なイベントになることになる、と期待される。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年7月21日