(2023.8.17 カトリック・あい)
バチカンが16日発表した大阪、高松教区の”統合”について、高松教区は17日、教区ホームページで、教区の司祭、信徒などに対する教区管理者名の以下のような通知を掲載した。
その中で、今回の発表は「新しい教区の設立であり、既存の大阪大司教区と高松司教区との合併ではありません」と強調している。バチカンの公式発表では「incorporazione(統合、合併)」によって大阪・高松大司教区が新たに作られた、とされており、一般常識的には誰が見ても「合併」、むしろ大司教区による小規模な教区の「吸収合併」以外の何物でもない。
「新しい教区」というような抽象的な美辞麗句よりも、教区信徒、司祭にとって重要なのは、合併、統合をどのように進めていくのか、合併、統合後の四国の教会はどのように運営されていくのか、自分たちはどう受け止め、対応すればいいのか、など具体的な説明だろう。今回の発表は、教皇が突然、決定したものではなく、かなりの期間にわたって、バチカンと関係教区責任者と話し合いがされてきた結果だと言われている。そうであれば、教区関係者にそうした説明をする準備の時間はあったはずではなかろうか。
なお、大阪教区のホームページは、17日午前10時現在、7月31日更新のままであり、教区合併に関する「おしらせ」は掲載されていない。
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カトリック高松司教区の皆様
カトリック高松司教区 教区管理者 イスマエル.ゴンザレス神父
新教区設立と新教区長任命のお知らせ
主の平和
かねてより新しい司教さまの任命に向けてお祈りをお願いしておりましたが、 このたび、8月15日バチカン時間12時(日本時間19時)に、教皇庁は以下の発表をいたしました。
教皇フランシスコは、大阪と高松の両教区を統合し、新たに大阪高松大司教区を設立した。また、教皇フランシスコは、現大阪大司教区大司教のトマス アクイナス前田万葉枢機卿を新大司教区の初代大司教に任命した。
この度の発表は、新しい教区の設立であり、既存の大阪大司教区と高松司教区との合併ではありません。これから、それぞれの教区の担当者によって意見交換を重ねて、神さまが新大司教区に求められていることを識別し、新体制を整えていきます。私たちの祈りに応えて示された神さまのみ旨に信頼し、み旨を理解し、 み旨のより豊かな実現に向け、教区一丸となって努力しましよう。予想外のことであり、様々な面でご不安やお手間をおかけするかもしれませんが、皆さまのさらなるお祈りとご理解•ご協力をよろしくお願いいたします。
なお、新大司教区の設立記念ミサや着座に関しては、今後、改めてお知らせいたします。感謝と祈りのうちに