・”シノドスの道”アジア大陸レベル会議でグループ別協議など進む(VN)

 「第二バチカン公会議を受容する今、synodalityは第三・千年紀の教会に対する神のご意思として認識され、(2020年5月に開かれた)若者をテーマとしたシノドス(世界代表司教会議)でその意味が明確にされています」としたうえで、そのシノドスで行われた「若者の声に耳を傾け、識別する」から得られた成果の1つは「今、信仰を伝える唯一の方法は… 『synodal church(共働的教会)』になること」と皆が理解したことだった、と述べた。

 

*”シノドスの道”は”回心と変容の道”とシノドス事務局次長

 さらに、「synodalityにはkenosisすなわちself-emptying(ケノーシス=本来は「キリスト人間一体化するために自らの意志行なった神性放棄」を意味するが、この場合は『自己を空にする』という意味で使っているようだ)が必要。それは、謙虚に語り、相手に耳を傾ける大いなる勇気が求められる”回心と変容の道”です」と強調。そして、「 内なる真理について聖霊の動きに注意を向ける必要があります」と述べた。

 

*”未知”への恐れを越え”核心”に導かれる

 またナタリー次長は、「感謝の気持ちもsynodalityに大切な要素です」とし、 「私たちがすでに受け取っているsynodalityの賜物を識別することができればできるほど、未来のために過去をもっと語ることになるでしょう。なぜなら、synodalityは創造的な道だからです」と語った。

 そして、現在の”シノドスの道”の自分たちを、マタイ福音書14章に書かれた、湖を渡らねばならなかった弟子たちになぞらえ、「そこには未知の世界があり、私たちも弟子たちのように恐れるかもしれません。しかし湖を渡ることは、私たちをsynodalityの核心に導き、時のしるしについての私たちの識別力を深めることになります」と強調した。

 

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年2月26日