Mira Naaime of the the Antiochian Greek Orthodox Church
(2023.2.17 Vatican News Joseph Tulloch and Fr. Jean Pierre Yammine)
”シノドスの道”の中東地域の大陸レベル会議は17日に最終日を迎えたが、会議に参加した若者たちは、共通の感想を持ち、「”シノドス”は名前だけでなく、実際に『共に歩む』ものでなくてはならない」と声をそろえている。
Vatican Newsは、会議に参加したさまざまな教会の若者の代表から話を聞いた。
*最初は小さくても、「千里の道も一歩から」だ
「実際に『共に歩む』こと。名前だけの”シノドス”であってはなりません」と語ったのは、カルデア典礼カトリック教会の代表として参加したイラク人の女性だ。
今回の会議に参加した当初、会議に全く期待していなかったわけではないが、「自分たちの抱えている問題の100のうち1つ解決できるかどうか」と疑ってかかっていた。だが、「 まず第一に、私たちは神と聖霊に、信仰と希望を持たなければならない。たとえそれが小さくても、私たちは何かできるという希望を持ち、それに忠実でなければならない。”千里の道も一歩”から始まるのですから、何かをすることが大切だ、と言うことが分かりました」と語った。
「共に旅をする」というギリシャ語に由来する言葉である「シノドス」に対する希望について、アル=アッビア氏は、「いちばん重要な希望は『シノドス』にあります。つまり『共に歩むこと』です… 『シノドス』という言葉だけ、話をするだけでなく、実際に、共に歩むことを希望している」と強調した。
*家の中にいて、声を上げないなら、変化は起こらない
アンティオキアのギリシャ正教会の信徒、ミラ・ナイメさんは正教会の青年運動の代表として会議に参加した。会議に参加して、「非常に啓発的な経験をし、新しい視野が開けました」と述べ、「シノドスの重要な点は、共に道を歩むこと。 これが私がこれからもしようとしていることです」 と語った。
そして、「カトリック教会の”シノドスの道”の取り組みに感銘を受けました… これは、すべての人が倣うべき模範です」と述べ、世界中の若いキリスト教徒に、この”シノドスの道”の歩みに参加するよう、次のように訴えた。「若者たちは変化の原動力です。そして、変化は、家の中にいて、信ずるもののために戦わず、教会で真実と誠実さへ声を上げないなら、変化は起すことができません」。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
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