・「主が今、私たちに何をすべきと望まれておられるか知ること」司教以外に議決権を持つシノドス総会出席者が意義を語る

Fr Jan Nowotnik (Mazur/cbcew.org.uk)Fr Jan Nowotnik (Mazur/cbcew.org.uk) 

*シノドス総会の意義は

 10月のシノドス総会の意義について、神父は、「『本質的にシノダル(共働的)』な教会になることへの、教皇フランシスコの強い願望と関係がある。つまり、この総会を『一回限りのイベント』ではなく、教会として一致するための継続的な取り組みの一環として考えられるべきなのです」と語り、さらに、「私たちが互いの声に耳を傾ける時、特に私たちの祈り、聖書、典礼、互いの会話を通して、教会に語りかける聖霊の声に耳を傾ける時、 『何が、今日の教会にとって重要なのか』を改めて聞くことができる」と述べた。

 また、「(これまでの”シノドスの道”の歩みで)教会における現代的なテーマの多くが明らかになってきました。 その中には、私たちが共有しているキリストへの愛、教会への愛、教会と互いに仕えたいという願望など、前向きなものがある。また、それほど多くはありませんが深刻なテーマもあります。 教会における若者、女性の役割、そしてもちろん、教会内での性的虐待の重大さなどです」と指摘した。

 

 

*”シノドスの道”の歩みに消極的な人々もいるが…

 ”シノドスの道”の歩みについての問題として、神父は、「(世界の教会、信徒の中には)シノダリティ(共働性)について懸念を持ち、歩みに加わるのを難しいと感じているケースがある」と認めたうえで、「10月のシノドス総会は、人々が聖霊のほとばしりを見る機会となるでしょう。 そして総会に参加する人々の純粋な願いは、心から祈り、この重要な瞬間に私たちを導いてくださるよう、聖霊に願うことです」 と強調。そして、シノダリティ(共働性)の究極の意味は、「教会の伝統、教えに根ざす形で、主が私たちに求めておられる、今なすべきことは何なのか、を知ることができるようにすること。共通の洗礼の恵みを与えられた私たちが人生の旅を共に歩もうとする熱意を理解すること」にある、と語った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年7月13日