The Gemelli Hospital in Rome where Pope Francis is being treated (AFP or licensors)
(2025.2.20 Vatican News)
バチカン報道官室の20日夜の発表によると、ジェメリ病院に入院・治療中の教皇フランシスコの病状に若干の改善が見られた。
発表文では「教皇の病状に若干の改善が見られる。熱はなく、血行動態のパラメータは安定している。20日朝、教皇は聖体拝領を受け、その後、執務に当たられた」としている。
教皇は気管支炎の症状のため、14日にローマのアゴスティーノ・ジェメリ病院に入院された。検査で肺炎と診断され、薬物療法が調整されている。
20日夜、バチカン報道官のマッテオ・ブルーニ氏は報道陣の質問に答える形で、教皇の病状は『限局性肺炎』であり、広範囲に及ぶ肺炎ではない」と語り、「教皇は自力で呼吸しており、心臓の状態も安定している」と付け加えた。
1日2回発表される教皇の健康状態の最新情報によると、教皇は夜はよく眠り、治療を継続し、朝にはベッドから起き上がって朝食をとっておられる。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
ローマのジェメッリ総合病院と聖ヨハネ・パウロ2世像 (ANSA)
(2025.2.17 バチカン放送)
呼吸器感染症でローマのジェメッリ総合病院に入院中の教皇フランシスコの17日午前中の様子について、バチカン広報局は以下のように伝えた。
「ここ数日と今日の検査の結果、呼吸器の複数菌感染が明らかになり、治療法をさらに変更することになった。今日までに実施されたすべての検査は複雑な臨床像を示しており、これに伴い、適切な療養が必要とされる。」
バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は、報道関係者らに対し、「教皇は昨晩よくお休みになられた。朝食をとり、新聞を読まれた。治療は続く」と述べたほか、教皇は朗らかなご様子であることを伝えた。
パレスチナ・ガザ地区の小教区主任司祭、ガブリエル・ロマネッリ神父は、教皇が入院後最初の2日間、いつものように小教区に電話をかけてくださり、ビデオで会話したこと、昨日は電話の代わりにメッセージを寄せてくださったことを、バチカンのメディアに語った。
またバチカン広報局の17日夜の発表によると、 「教皇はその後も発熱はなく、指示された治療を続けておられ、臨床的な状態は安定している」。そして、この朝、聖体を拝領され、その後、仕事に関するいくらかの作業を行い、文書に目を通された。「今この時も、多くの親愛と寄り添いのメッセージを受け取り続けていることに感動されている。その中でも特に、現在入院生活をしている人々が絵やメッセージを通して伝える愛情に、感謝を述べておられる。教皇はこれらの人々のために祈ると共に、ご自身のために祈りを願われている」としている。
(編集「カトリック・あい」)
ローマのジェメッリ病院前広場の聖ヨハネ・パウロ2世像 (AFP or licensors)
(2025.2.16 バチカン放送)
呼吸器感染症で14日からジェメッリ総合病院に入院中の教皇フランシスコの16日の様子について、バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長が以下のように発表した。
「教皇フランシスコは夜間よくお休みになった。臨床的状態は安定しており、医療スタッフより処方された診断に沿った治療プロセスを継続している。
16日朝、教皇は聖体を拝領された。そして、テレビでミサをご覧になった。午後は、読書を交えながら休息された」
(編集「カトリック・あい」)
ローマのジェメッリ総合病院 (AFP or licensors)
(2025.2.15 バチカン放送)
バチカン広報局が15日夕、教皇フランシスコの入院2日目の同日夕方までの経過について発表した。発表内容以下の通り。
・・・・・・・
教皇フランシスコは一晩中よく休まれた。発熱は見られなかった。日中に行われた検査により、呼吸器感染症を確認した。治療はその後の微生物学的検査に基づき、若干変更された。今日の臨床検査では、いくつかの数値が改善した。
午前中、教皇は聖体拝領され、その後、休息と、祈りや読書を交互に行われた。
回復を促すために、医療スタッフは絶対安静をお願いした。そのため、教皇は明日、16日の年間第6主日の正午の祈りの先唱はなさらないが、教皇はお告げの祈りの際の原稿を発表する意向だ。
教皇は、寄り添いと親愛の情を伝える多くのメッセージに接し、感謝されるとともに、今後も、ご自身のために祈ってくれるよう、願われている。
Pope Francis treated for respiratory tract infection at Rome’s Gemelli Hospital (ANSA)
(2025.2.14 Vatican News)
バチカン報道官室がローマ時間14日夜(日本時間15日未明)に発表したところによると、14日朝にローマ市内のアゴスティーノ・ジェメリ病院に入院された教皇フランシスコは検査を受け、呼吸器感染症の薬物治療を始められた。
入院に伴い、芸術家たちの聖年のミサを含む今後数日の予定されていた行事は延期ないしキャンセルされた。
バチカン報道官のマッテオ・ブルーニ氏は14日夜、記者団に対して、「初期検査では呼吸器感染症と示された。微熱があるが、容態は安定しておられる… 教皇は落ち着いおられ、いくつかの新聞を読まれた」と説明した。
また、今回の入院に伴い、今後予定されている聖年行事に変更が生じている。バチカン報道官室は声明で、「15日に予定されていた聖年の特別謁見は中止となった。日曜16日に予定されていた『芸術家と文化界のための聖年のミサ』は、文化教育省長官のホセ・トレント・デ・メンドンサ枢機卿が司式する」とし、月曜17日にチネチッタで予定されていた芸術家との会合も「教皇が出席できないため、中止される」としている。
バチカン報道官室は、2月14日(金)の朝の謁見を終えた後、教皇フランシスコがアゴスティーノ・ジェメリ総合病院に入院すると発表した。教皇は、現在患っている気管支炎の診断と治療を継続するため、いくつかの検査を受ける予定であると説明した。教皇は数日間にわたり気管支炎を患っており、そのことは数回の一般謁見の際に言及されていた。
先々週と先週の水曜日の一般謁見を含むその他の行事では、教皇は協力者たちに用意された発言を代読するよう求めた。6日には、教皇庁報道官室が、教皇が気管支炎を患っているため、サンタ・マルタの自宅で謁見を行うとの声明を発表していた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
ローマのアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院
(2025.2.14 バチカン放送)
教皇フランシスコが14日、気管支炎の検査と治療のため、ローマ市内のジェメッリ病院に入院された。教皇がジェメッリ病院に入院されるのは、今回で4度目。
バチカン広報局の声明によると、教皇は14日午前、予定されていたいくつかの謁見を終えられた後に、このところ患っておられた気管支炎のために必要な検査と、病院での治療を目的に、ローマのアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院に入院された。
教皇はここ数日、ミサや謁見などの場でご自身の気管支炎に言及し、準備された説教や講話を側近の代読に委ねられてきた。
この朝、教皇はすべての謁見を、お住まいであるバチカンのサンタ・マルタ館で行われた。
(編集「カトリック・あい」)
AIと人間の知性の関係めぐる教理省と文化教育省の文書発表 (REUTERS)
(2025.1.28 バチカン放送)
バチカンの教理省と文化教育省が28日、「Antiqua et Nova( Note on the relationship between artificial intelligence and human intelligence=人工知能と人間の知能の関係に関する文書)」を発表した。
この文書は、教皇フランシスコの人工知能に対するここ数年の関心と注意を基礎としており、教育者や信仰を伝える立場にある人はもとより「人々と共通善に奉仕する科学技術」の発展に必要な条件を共有する人々にも向けられている。
文書は6章・117節で構成され、教育、経済、労働、医療、人間関係の分野や、戦争を背景に、人工知能(AI)の開発上の課題や可能性に光を当てている。
*AIの危険-個人や企業の利益のために操作される恐れ
文書は、AIの危険性を具体的に列挙すると同時に、神と人間の「協力の一部」として進歩するよう促す一方で、効果をまだ予測できないこうした技術革新に対し、不安を示している。
そして、 人工知能と人間の知能の区別に数節を費やし、「AIを指して『知性』という言葉を使うこと自体が、誤解を招きやすい」と指摘。AIは「人工的な知性の形」ではなく、「その産物の一つ」であるとしている(35項)。
さらに、人間の創意のあらゆる産物と同じように、AIも「肯定的な目的にも、否定的な目的にも」使うことができ、「重要な革新」をもたらすことができる(48)一方で、「差別や、貧困、情報格差、社会的不平等の状況を悪化させる危険」も内包(52項)している、とし、「倫理的懸念」を生んでいるのは「AIの主な応用をめぐる権限のほとんどが、力を持つ少数の企業の手に集中していること」(53項)であり、「個人あるいは企業の利益」のために操作される恐れ(同)がある、とも指摘している。
*AIの兵器利用が制御不能な破壊力をもたらす懸念
AIと兵器との関係では、においては、「人間の直接介入なしに標的を特定し、命中可能な自律的で殺傷力のある兵器システム」が深刻な倫理的懸念(100項)をもたらしており、教皇は、「人類または地域全体の生存」に関わる現実的脅威として、その使用の禁止を求め(101項)ておられる。そして、「戦争に制御不能の破壊力を与え、子供たちさえを含む、多く無実の市民を攻撃するリスク」がある、と文書は警告している。
*子供の成長や人間関係にとって有害にもなり得る
またAIは、人間関係についても、「有害な孤立」をもたらす可能性(58項)があり、「AIの擬人化」は、子どもたちの成長に問題を起こし得る(60項)ほか、AIを人間のように表現することを詐欺的な目的で使用する場合、「重大な倫理違反」となり、教育、人間関係、性的な文脈において、AIを使って人を欺くことは「不道徳であり、慎重な注意が必要 」(62項)とも述べている。
*経済・金融、労働分野への影響
経済・金融の分野でも同様に警戒が必要で、特に労働分野で、AIは技能と生産性を向上させる「大きな可能性」を持つ一方、「労働者から資格を取り上げ、自動化された監視体制」のもとに、固定化された反復的な役務に追いやる」可能性(67項)がある、としている。
*医療分野への影響
文書は、AIと医療の関係にも多くのスペースを割いており、医療分野での応用の膨大な可能性に触れながらも、「医師と患者の関係に取って代わるなら、病者に伴う孤独感を『悪化』させる恐れがある」とし、AIによって、「金持ちの医療」が強化されれば、経済的余裕のある人々が高度な医療の恩恵を受ける一方で、他の人々は基本的な医療サービスへのアクセスすらできない状況に陥ることが考えられる、と警告している。
*教育分野への影響
文書は、教育の分野においてもAIがもたらすリスクを浮き彫りにしており、「慎重に使用するなら、AIは教育へのアクセスをより良くし、学生たちに”即時の照”ができるようにする(80項)」が、問題は、多くのプログラムが「生徒が自分で答えを見い出す、あるいは自分で文章を書くように促すのではなく、単に答えを提供するにとどまる」ことで、その結果、「批判的思考を育てられなくなる」(82項)と警告。多くの「歪曲・捏造された情報」や「フェイクニュース」を生み出すプログラムがあることにも、注意を促している。
*”フェイクニュース”と”ディープフェイク”
フェイクニュースに関して、文書は、AIが「偽造されたコンテンツや、偽情報を生み」(85項)、それを「欺き、傷つける」ために拡散する(87項)など、深刻なリスクがあることを注意している。そして、常にコンテンツの「信憑性を慎重にチェック」し、「人を辱める言葉やイメージの共有」を避け、憎しみや不寛容を煽るもの」や「人間の性」の品位を落とすものを排除するように、促している(89項)。
*プライバシーと管理
「プライバシーと管理」について、文書は、ある種のデータが「良心にまで触れ」(90項)、すべてが「密かに覗き見られる一種の見世物」になりかねないリスクを持っている、と指摘(92項)。また「デジタル上の監視が、信者の生活や信仰の表現を管理下に置くために使われる可能性」があることに、注意を促している。
*共に暮らす家である地球をより良くするために
被造物のテーマにおいて、共に暮らす家=地球との絆をより良いものとするためのAIの応用は、「期待できるもの」とする一方で、現在のAIモデルは「大量のエネルギーと水」を必要とし、資源を集中的に消費するのみならず、「CO2排出に大きく影響する」という負の側面にも触れている。
*神との関係
最後に文書は、人間が「自らの産物の奴隷」となるリスクを警告し、「AIは『人間の知性を補完する道具』としてのみ使用されるべきであり、人間の知性の豊かさに取って代わることがあってはならない」(112項)と強調している。
(編集「カトリック・あい」)
シモーナ・ブランビッラ修道女
(2025.1.6 バチカン放送)
教皇フランシスコが6日、教皇庁奉献・使徒的生活会省長官に、同省次官のシスター・シモーナ・ブランビッラ(59)を任命された。バチカンの省の長官に女性が任命されるのは初めて。
副長官には、サレジオ会前総長のアンヘル・フェルナンデス・アルティメ枢機卿(64)が就任する。
Sr.ブランビッラは、慰めの聖母宣教修道女会の会員で、2011年から2023年10月まで、教皇庁の奉献・使徒的生活会省次官に任命されるまで同会の総長を務めていた。
教皇フランシスコは教皇就任以来、女性の登用を積極的に進めている。2013年から2023年にかけて、教皇庁とバチカン市国で働く女性の割合は、19.2%から23,4%に上昇。
女性を含む一般信徒が教皇庁の省はじめとした部署の要職に就くケースが増え、総合人間開発省のアレッサンドラ・スメリッリ次官、バチカン美術館のバルバラ・ヤッタ館長、バチカン市国行政庁次官ラファエラ・ペトリーニ次官などがその例だ。昨年12月には、Sr.シモーナ・ブランビッラと世界カトリック女性団体連合(WUCWO)前会長のマリア・リア・ゼルビーノを国務省の常任評議会議員に任命されている。
さらに2022年には、教皇が使徒憲章Praedicate Evangeliumを出され、 以前は枢機卿や大司教に限られていた長官になる道を開いており、今回の Sr.ブランビッラの長官任命はそれに基づくものといえる。
(編集「カトリック・あい」)