・教皇入院15日目・2月28日ー午後に呼吸状態が急激に悪化、気道確保、非侵襲的換気を実施

Pope Francis continues treatment at Gemelli Hospital in RomePope Francis continues treatment at Gemelli Hospital in Rome 

 

2025年3月1日

(評論)教皇の長期入院・治療ー”断片的”なバチカン統治が続く(La Croix)

(2025,2,27 La Croix   Camille Dalmas=I.Media)

 教皇フランシスコは、2月14日から入院されているジェメリ病院からでも、カトリック教会とバチカンを率い続けている。しかし、教皇としての将来に対する不確実性が、バチカンでの現在の仕事のペースに重くのしかかっているのは確かだ。

 これまで約2週間、教皇はバチカン市国外のローマ・ジェメリ病院に入院し、重度の呼吸器感染症の治療を受けている。カトリック教会にとって衝撃的な出来事だが、バチカン市国で働く4800人の職員の業務にはほとんど影響がない。「ほとんどの職員にとっては、何も変わっていないようなものです。私たちの業務は教皇に依存しているわけではありませんから」と、ある職員は断言した。

 毎日、バチカンの公式の告示には教皇の最新の決定事項が掲載され続けている。「多くの予定は事前に計画されていたものですが、教皇が病院からでも責任を果たし続けていることは明白です」とバチカン関係者は説明した。 医師団から「絶対安静」を指示され、弱っておられるとはいえ、教皇は権力の座を明け渡していない。最近では、病院内で面会を受け付け、秘書たちの助けを受けながら、ほぼ毎日、「軽作業」をしておられる。

 病院の10階にある教皇の居室に入る者は、衛生保護具を着用しなければならない。2月19日には、教皇はイタリアのメローニ首相と短時間面会され、皆を驚かせた。病気で弱ってはおられるものの、彼は「君主」であり続けていると、執刀医は、そのような面会が適切かどうかを問う記者団に念を押した。

 教会法の観点から見ると、教皇の入院はバチカンの統治に影響を与えない。死去あるいは辞任するまで、自らの使命によって与えられた「完全な」権限を保持している。「たとえ健康状態がどうであれ、教皇は、入院中も教皇であり続けます」と教会法の弁護士は説明する。教皇が肉体的にも精神的にも統治できなくなったとしても、教会法は”グレーゾーン”に位置することになる。教皇は理論上、正式に自身の退位を決めることのできる唯一の存在だからだ。

 

*教皇は依然として統治できる

 

 バチカン報道室は、今も教皇の病状を「危機的」と表現しているが、現時点ではそのような事態には至っていないようだ。2月24日には、バチカン・ナンバーツーの国務長官、パロリン枢機卿とナンバースリーの総務局長、パラ大司教という最高幹部たちと会見された。「国務省は現在、教皇がバチカンとコミュニケーションを取るための唯一の手段です」と、ある職員は指摘した。

 現在の体制では、教皇は数週間入院したままでも統治を続けることができると、ある情報筋は断言した。教皇の承認が必要な主要案件を除いては、通常通りの業務が継続され、これまでも何度も行ってきたように、四旬節や聖週間を含むミサの司式を他の司祭に委任することができる。

 しかし、現在の不確実な情勢下では、新たなプロジェクトの立ち上げや、例えばニカイア公会議の記念行事として検討されていたトルコへの訪問など、旅行の計画を立てることは「不可能」だ。バチカン職員は、「それらはすべて、フランシスコ教皇、または後継者に引き継がれるまで待たなければなりません」と述べた。このような状況下で、一部では「偽りのリズム」や「静寂と緊張が同居するバチカン宮殿の雰囲気」について語られている。

 教会の統治に関する長引く不確実性は、最終的には問題を引き起こす可能性がある。

 2001年から2005年にかけて、バチカンは、ますます弱り、苦しみと限界を世間にさらすようになったヨハネ・パウロ2世のもとで機能し続けた。当時、バチカンの国務省はフランシスコ教皇のもとよりも大きな権力を握っていた。さらに、ポーランド人教皇の側近、特に個人秘書のスタニスワフ・ジヴィシが徐々に教会の運営を主導するようになっていった。

 バチカン市国の職員は、「すべては彼らを通して行われていた」と振り返る。「その状況はベネディクト16世を深く動揺させ、彼の退任の主な理由となりました。しかし、今日の状況は異なります。たとえ病気を患っていても、フランシスコ教皇は依然としてしっかりと舵取りをしておられます」と付け加えた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

(注:LA CROIX internationalは、1883年に創刊された世界的に権威のある独立系のカトリック日刊紙LA CROIXのオンライン版。急激に変化する世界と教会の動きを適切な報道と解説で追い続けていることに定評があります。「カトリック・あい」は翻訳・転載の許可を得て、逐次、掲載していきます。原文はhttps://international.la-croix.comでご覧になれます。
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2025年2月28日

・教皇入院14日目・2月27日ー病状の引き続き改善を確認、3月1日予定の聖年の一般謁見は中止に

Pope Francis continues treatment at Gemelli Hospital in Rome 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月28日

改・教皇入院13日目・2月26日₋若干の改善続くが、楽観視できず、夜はよくお眠りに

Rome's Gemelli Hospital Rome’s Gemelli Hospital   (AFP or licensors)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月27日

・教皇入院12日目‣25日ー容態は依然として深刻だが、安定している

(2025.2.25 Vatican News )

 バチカン報道官室が25日夜(日本時間26日未明)に発表したところによると、教皇フランシスコの容態は、急性呼吸器症状を呈しておらず、血行動態パラメータは安定しているものの、依然として楽観視できない状況が続いている。

 発表文の全文以下の通り。

「教皇の臨床状態は依然として深刻だが安定している。急性呼吸器症状は見られず、血行動態パラメータは安定している。25日夕方には、予定されていたCTスキャン検査を受け、両肺の肺炎の放射線学的モニタリングが行われた。今後については依然として慎重な見方が維持されている。25日朝、聖体拝領を受けられた後、教皇は公務を再開した」。

 教皇は14日にローマのアゴスティーノ・ジェメリ病院に入院して以来、教皇の健康状態については1日2回、報道官室から声明が発表されている。教皇は現在、両肺の肺炎の治療を受けられており、先週の健康状態の最新情報では、軽度の腎不全の兆候も見られると報告されたが、現在は安定しているようだ。

 24日の夜の声明では、教皇の容態は深刻であるものの、わずかながら改善の兆しが見られるとし、「喘息のような呼吸困難の症状は発生せず、いくつかの検査結果にも改善が見られた。軽度の腎不全のモニタリングでも、特に懸念すべき問題は発生していない。酸素療法は継続しているが、流量と酸素濃度は若干減少している」していた。医師団は「臨床症状の複雑さを考慮して」慎重な見通しを維持していると述べている。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年2月26日

・教皇入院11日目・24日ー「容態は依然、深刻だが、若干の改善」

A picture shows the statue of John Paul II outside the Gemelli hospital where Pope Francis is hospitalised, February 24thA picture shows the statue of John Paul II outside the Gemelli hospital where Pope Francis is hospitalised, February 24th  (AFP or licensors)

 

2025年2月25日

・教皇の快癒を願うロザリオの祈りの集い、24日から聖ペトロ広場で始まる

バチカン前の大通りから大聖堂をのぞむ (写真資料)  (AFP or licensors)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月25日

・教皇入院10日目・23日―夜は安らかにお休みに

Several people gather outside Gemelli Hospital to pray for Pope FrancisSeveral people gather outside Gemelli Hospital to pray for Pope Francis  (AFP or licensors)

2025年2月24日

・教皇入院10日目・23日ー容態は深刻だが、新たな呼吸器系の危機は起きていない

ローマのアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院ローマのアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院  (ANSA)

(2025.2.23  Vatican News)

 バチカン報道官室が23日夜(日本時間24日未明)発表したところによると、教皇フランシスコは意識があり、酸素吸入が継続されている。輸血により血中値は改善している。初期の軽度の腎不全が見られる。教皇は23日朝、ミサに出られた。

 報道官室の発表文は以下の通り。

・・・・・・・・・・・

 教皇の容態は依然として深刻だが、昨日の夜以降、新たな呼吸器系の危機は発生していない。

 濃縮赤血球を2単位投与したところ、効果が見られ、ヘモグロビン値が上昇した。

 血小板減少症は安定しているが、いくつかの血液検査では初期の軽度の腎不全が示されており、現在、その状態はコントロールされている。

 高流量酸素療法は鼻カニューレにより継続されている。

 教皇は依然として意識がはっきりしており、周囲の状況を把握しておられる。

 臨床状況の複雑さと薬物治療の効果が現れるまでに必要な時間を考慮すると、予後は依然として楽観視できない。

 23日朝、教皇は、10階にある部屋で、入院中の世話をしてくれている人たちと共に、ミサに参加された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年2月24日

・教皇入院・9日目、22日の夜は「安らかに過ごされた」

Pope Francis is being treated for double pneumonia at Rome's Gemelli HospitalPope Francis is being treated for double pneumonia at Rome’s Gemelli Hospital  (ANSA)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月23日

・教皇の働きへの感謝と回復を祈る動き世界に広がる(Crux)

(2025.2.21 Crux  Managing Editor Charles Collins)

 イングランド・ウェールズ・カトリック司教協議会の会長、ヴィンセント・ニコルズ枢機卿は21日、教皇フランシスコが入院を続ける中で祈りを捧げるメッセージを送った。

 メッセージで枢機卿は「親愛なる教皇フランシスコ、あなたがこの病気の時を生き抜くとき、私はここイングランドとウェールズの多くの人々の祈りを保証するために手紙を書きます」と前置きし、「教会共同体のの祈りは熱烈で心からのものです。多くの人々が、あなたの回復と健康のためにこの祈りに参加していると確信しています。イングランドとウェールズのカトリック教徒は、これらの国々の信者たちの彼に対する歴史的な忠誠心から生じた、教皇の人格に対する特別な献身を持っていることを理解するでしょう。非常に多くの人々があなたを高く評価し、あなたがペトリンのミニストリーで与える指導とリーダーシップに深く感謝しています」と強調。

 さらに、「私たちは、私たちの聖母の執り成しを通じて、特に彼女のウォルシンガムの聖母の称号の下で、あなたがこれらの日に力と忍耐を与えられ、あなたの司牧の中心にしっかりとあった喜びと思いやりを世界にもたらし続けることができるように祈ります」と述べている。

 また、エルサレムのラテン・カトリック教会総主教、ピエルバッティスタ・ピザバラ枢機卿も、教皇のための祈りを呼びかけ、「今この時、私たちは信仰において一つの家族として団結し、カトリック教会の最高指導者である教皇フランシスコの健康と幸せへ全能の神に祈りを捧げるために心からの訴えで団結しています」と述べた。

 そして、「教皇が健康上の問題に直面しているとき、私たちは彼を主の愛情深いケアに委ねます。力、癒し、そして迅速な回復を求めます。一つの霊的な家族として、私たちは共に立ち、祈りと嘆願で団結し、体と魂の両方の医師である主に、教皇に健康と力を与えてくださるよう願うことを求められています」と、世界の信者たちに呼びかけている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月23日

・教皇入院9日目・22日ー朝、呼吸困難に、輸血も、容態は安定せず

Gemelli Hospital in RomeGemelli Hospital in Rome 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月23日

・バチカン国務長官、教皇辞任のうわさを「根拠のない憶測」と批判

(2025.2.22  Vatican News)

   バチカンのパロリン国務長官(枢機卿)は22日、イタリアの新聞『コリエーレ・デラ・セラ』のインタビューで「今、関心を持つべきは、教皇の健康状態、回復、バチカンへの復帰のみだ」と述べ、一部に報じられている教皇辞任の情報は「根拠のない憶測」と批判した。

 教皇の入院治療が長引く中で、ここ数日、教皇が辞任されるのではないか、というニュースが流れているが、長官は「私には、すべてが根拠のない憶測に思える。今、私たちの関心は教皇の健康、回復、バチカンへの帰還にのみ向けられている」と言明。

 「そのような憶測には、関わらないようにしているが、未確認の噂が流れたり、的外れなコメントが発せられたりすることは、このような状況では極めて普通のことではある。しかし、この件に関して特に動きがあるとは思っておらず、今のところそのような話は聞いていない」とも述べた。

 西アフリカのブルキナファソ訪問を終えて帰国したばかりの長官はまた、「必要であれば病院を訪問する用意があることを教皇にお伝えしたが、今のところその必要はない」とし、「教皇は保護された状態にあり、できるだけ訪問を受ける回数を少なくし、休息を取る方が、治療の効果を高められる。神に感謝すべきことだが、ジェメリ病院からの最新情報は心強いもので、教皇は順調に回復している。公式文書が教皇のもとに送られたという事実からも、教皇の容態は改善していることが分かる」と強調。

 また、教理省長官のビクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿は、アルゼンチンの新聞『ラ・ナシオン』のインタビューで、「一部のグループが教皇の辞任を迫るなどというのは筋が通らない。 彼らはここ数年、何度もそうしてきたが、辞任は、あくまでも教皇の完全な自由意志による決定でなければならない」と述べ、「私は教皇選挙の前の雰囲気を感じないし、後継者候補について1年前よりも多くの議論が行われているようにも思わない。特別なことは何も起こっていない。私にとって重要なのは、教皇の体調が現在の治療にうまく反応していることだ」と語っている。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年2月22日

・教皇入院9日目・22日朝:「教皇は朝まで安らかにお眠りになった」と報道官

Pope Francis receiving treatment at Rome's Gemelli HospitalPope Francis receiving treatment at Rome’s Gemelli Hospital 
2025年2月22日

・教皇入院8日目・21日ー「治療は効いているが、まだ危険な状態にある」と医師団

L: Dr Luigi Carbone. R: Dr Sergio AlfieriL: Dr Luigi Carbone. R: Dr Sergio Alfieri 

 

2025年2月22日