・菊地・新会長「司教団全体をまとめ前進させる役割を忠実に果たしていきたい」(大司教の日記より)

2022年2月16日 (水)の菊地大司教の日記より

2022年定例司教総会から

Img_20220216_122641-2 2月14日から17日まで、司教団の定例司教総会が開催されました。全国16教区の司教が全員集まるのは、主にこの総会の機会ですが、すでにお知らせしたとおり、年に三度の会議が行われます。司教たちのためにお祈りくださっていることに感謝いたします。(私の右後ろが日本カトリック会館)

 このたびの司教総会初日から、司教協議会の会長に就任いたしました。任期は3年です。また副会長には、横浜教区の梅村司教様が就任されました。これまで会長を務めてくださった高見大司教様に感謝申し上げます。なお高見大司教様は、ご存じの通り昨年12月末に引退が教皇様によって受理され、来週には後任の中村大司教様の着座式が、長崎で行われる予定です。

 司教協議会は、各教区の上部組織ではありません。ある一定の地域の司教たちが「当該領域のキリスト信者のために結束して司牧的任務を遂行し、特に教会が、法の規定に従って、時と所に即応する使徒職の方式及び要綱を介して人びとに提供する善益をますます推進する任務」のための組織です。(教会法447条)ですから、司教協議会会長が、すなわち日本の教会のトップという意味ではありません。それぞれの教区司教にとってのトップは教皇様です。

 しかし同時に、日本の教会全体として取り組んでいかなくてはならない課題は山積しており、そういった課題のための行動には、当然司教団が率先して取り組まなくてはなりません。教会全体としての具体的な取り組みを責任を持って行うところに、司教協議会の会長の責任があるのだと理解しています。

 もちろん対外的な代表としての顔もあるかと思いますが、それ以上に、司教団全体をまとめ前進させる役割を忠実に果たしていく心づもりです。この新たな役割をふさわしく果たしていく力と知恵があたえられますように、皆様のお祈りをお願い申し上げます。

 現在の感染状況もあり、今回の総会はハイブリッド形式とし、何名かの司教様方はそれぞれの場からの参加となりましたが、初日には教皇大使レオ・ボッカルディ大司教様も潮見までおいでくださり、励ましのメッセージを頂きました。

 なお、今回の総会中に、司教の様々な担当の交代もありました。多くの場合は留任ですが、いくつかの担当で交代がありました。

 私自身は今回でカリタスジャパンの責任司教を降り、新潟の成井司教様に交代していただきました。成井司教様、今後はカリタスジャパンの責任司教として、よろしくお願いします。

 1995年3月に、カリタスジャパンのルワンダ難民キャンプ支援活動に呼ばれてから、98年まではこの難民支援活動担当、その後は援助担当や委員会秘書などを連続してつとめさせていただき、その間にカリタスアジアの地域委員会や国際カリタスの理事会のメンバーも務めました。また2004年に司教となってからは、これまで担当司教、あるいは責任司教を務めてきましたので、都合27年間、何らかの形でカリタスジャパンに関わってきました。

 またその間、2011年から19年までは、カリタスアジアの総裁にも選んでいただきました。この長期間、ご助力くださった皆さん、活動を支援してくださった皆さん、募金にご協力いただいた皆さん、委員会などに協力いただいた皆さん、一緒に活動に携わってくださった皆さん、そしてなによりお祈りくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。

この交代で社会司教委員会の委員も降りることになりましたので、同時にHIV/AIDSデスクの担当司教も離れることになります。諸活動にご協力いただいている皆様に感謝いたします。

 

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2022年2月17日