「祖父母やお年寄りと対話を」教皇、81歳の誕生日に、子供たちのための三つの願い

教皇フランシスコ、81歳の誕生日に、子どもたちとの集い – REUTERS

(2017.12.17 バチカン放送)

 教皇フランシスコは、12月17日、81歳の誕生日を迎えられた。

 この朝、教皇は、経済的に恵まれない子どもたちを援助するバチカンの施設「サンタ・マルタ配給所」の支援家庭とお会いになった。

 バチカンのパウロ6世ホールで行われた集いには、子どもたちとその両親らが招かれ、踊りや、歌、遊びなどを交え、教皇の誕生日を共に祝った。会場には子どもたちによって大きな箱が運ばれ、中からたくさんの風船と共にバースデーケーキが現れ、教皇がケーキの上のろうそくを吹き消すと、子どもたちから拍手と歓声が上がった。

 教皇は参加者への挨拶で、「子どもたちの喜びは宝物です。私たちは子どもたちが喜びを保ち続けるために、できる限りのことをしなければなりません。喜びに満ちた魂は、良い土壌のように、人生を豊かに育て、良い実を結ばせます」と話された。

 そして、教皇はこの集いで、子どもたちのために3つのことを願われた。一つは、「子どもたちの喜びを守り、彼らを悲しませない」こと。もう一つは「子どもたちがより良く成長するために、祖父母やお年寄りと会話させる」ことと、述べられた。「祖父母は記憶とルーツを持っており、子どもたちにそのルーツを伝えるのは彼らです」と強調され、「子どもたちが民族の記憶や信仰、道徳価値から切り離されることがないように」と希望された。

 そして、「子どもたちに神と対話させる」ことを挙げ、「彼らが神との対話を通して祈りを学び、心の中にあることを神に打ち明けることができるように」と話され、最後に子どもたちと両親に感謝され、祝福を与えられた。

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2017年12月20日