♰「平和な世界へー私たちをマリアの母の眼差しに委ねよう」教皇、年頭の正午の祈りで

2021.01.01 Angelus2021.01.01 Angelus  (Vatican Media)

(2021.1.1 Vatican News staff writer)

  教皇フランシスコは1日、「聖なる母マリアの祝日」に年頭の正午の祈りをされ、説教の中で、私たちが、全てを可能にするマリアの「母の愛の眼差し」に私たちを委ねることの重要性を強調された。

 続けて、教皇は、私たちの人生の旅を通して、「私たちを元気づけ、慰める聖母マリアの眼差しは、私たちが苦悩と苦痛を彼女に委ねるときの励まし… マリアは御子イエスをご覧になったのと同じ母親の優しさで、私たちをご覧になっています。この眼差しは励ましなのです」と語られた。

 そして、「この眼差しは、主が私たちに与えられた時が、私たちの人間的、霊的な成長のために、費やされるものであることを確かなものとします…。憎しみと分裂を解消するために、私たち全員がもっと兄弟姉妹であると感じるために、作り上げ、壊さないために、そして、互いと被造物をたいせつに、いたわるために」と説かれた。

*世界平和の日に

教皇はさらに、元旦の今日、「世界平和の日」の今年のテーマである「平和の道としての『いたわりの文化』」に注意を向けられ、このテーマは「他者への、被造物へのいたわり」を世界の人々に訴えるもの、とされ、「過去1年間に人類の道に記された痛みを伴う出来事、特に新型コロナウイルスの大感染は、他の人々の問題に関心を持ち、懸念を共有することがいかに必要かを教えてくれています」と語られた。

 そして、こうした他者へのいたわりは、「平和につながる道につながる、兄弟としての関係に基礎を置いた社会の構築を支える態度です」とされ、「私たち一人ひとり、私たちの時代の男性と女性は、日々、そして人生のあらゆる場で、平和を実現するために招かれています。慰めの言葉、優しさを必要としている兄弟姉妹に、連帯の手を差し伸べるように」と説かれた。

 

*心の内から来る平和

 また教皇は「私たちが自分たちや周りの人々と仲良くなれば、平和は築くことができます… そして、それは、助けを必要とし、貧しさの中にある人々をいたわるのをを妨げる障害を取り除くことを意味します」とされたうえで、「世界に蔓延している無関心、不和、そして争いを克服するために、いたわりの精神と文化を強め、広める必要がある」と強調。

 そして、「平和とは、戦争がないことだけでなく、意味のある豊かな人生、個人的な充実と他者との友愛を皆で共有の中で生きること。そうすることで、暴力、利己主義、邪悪さによって絶滅の危機に瀕している平和を、達成することが可能になるのです… 家族における、仕事における、国々における平和。戦争、敵意、破壊が日常化している今、私たちは平和を望んでいます」と訴えられた。

 教皇は、年頭の正午の祈りを次のように締めくくられた。「聖母マリアが、私たちのために価値ある平和を、天から得てくださるように。人々の心に、仕事の場で、レジャーの場で、共同体社会と国々で、平和がありますように」「すべての信徒の皆さん、そして世界中の全ての人に、今年2021年が、幸せで平和な、自信に満ち、期待と希望に満ちた年となりますように」。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年1月1日