♰「イエスの最初の弟子たちに倣い、神の愛の伝令者、証人となるように」-日曜正午の祈りで

(2020.1.26 VaticanNews Linda Bordoni  )

 教皇フランシスコは26日の正午の祈りの説教で、この日のミサで読まれた福音書の箇所を取り上げ、「善意のすべての人々は父の慈しみを受け、聖霊の恵みによって自分自身が変えられるように召されています」と語り、サンピエトロ広場に集まった人々に、神の御言葉の伝令者、証人となるように勧められた。

 教皇は、イエスがガリラヤ湖のほとりで弟子たちとどのように出会い、彼らを回心するように召されたかを記したこの日の福音書の箇所について考察され、まず、当時のガリラヤが、異邦人と混在した、疑惑の目で見られる辺境の地と見なされ、何の期待も持たれない地だったが、まさにその地で、イエスが宣教を始められたことに注意を向けられた。「イエスが『悔い改めよ、天の国は近づいた』と宣言されたのは、まさにそうした場所だったのです… この宣言は、暗闇を突き抜けて霧を切り裂く強力な光線のようです」と語られた。

 そして、「私たちには、自分の人生を変え、利己心、悪、罪の道を捨てるのが不可能に思えることが、しばしばあります。でも、それは、回心の努力が、キリストと聖霊ではなく、自分自身と自分の力だけに集中するからです」とされ、「イエス・キリストの良い知らせ-世界を変え、心を変容させる知らせ-を受け取るために、心を開きましょう… 私たちは、父に信頼し、父の慈しみに心を開き、聖霊の恩恵によって変えられるように、呼びかけられているのです」と訴えられた。

 それが、「イエスの最初の弟子たちに対して起きたこと。イエスとの出会いが、弟子たちを彼に従わせ、神の王国の奉仕にしっかりと身を置くことによって人生を変える勢いをもたらし… イエスと同じように、彼らは輝き、全ての人に対する真の自由、キリストがもたらした自由を宣言するために、異邦人たちと交わり、辺境の地に心地よさを感じたのです」と述べた。

 最後に教皇は、すべての信徒たちに対して、神の言葉を渇望する人々に希望をもたらすために、救い主の足跡をたどる、神の言葉の最初の伝令者、使者となった弟子たちに倣うように求められた。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2020年1月27日