(2023.10.22 バチカン放送)
教皇フランシスコは22日の正午の祈りの集いで、イスラエルとパレスチナ双方に対して、対話と人道支援の確保、人質の解放を求める呼びかけをされた。
緊迫した状態が続いているガザ地区でのイスラエルとパレスチナの武力衝突に、教皇は深い憂慮と苦悩を表明され、「苦しむすべての人々、特に人質となっている人々、犠牲者と遺族、負傷者たち」に思いをはせ、祈られた。
また、ガザ地区の深刻な人道的状況がさらに悪化することを懸念されるとともに、先週、英国国教会系の病院とギリシャ正教会が攻撃を受けたことに深い悲しみを示され、イスラエル、パレスチナ、そして世界の国々に、両者の対話の場を作ること、人道支援を継続的に実施すること、人質を解放することに全力を尽くすよう、改めて強く願われた。
そして、ロシアの一方的な軍事侵略で一年半以上も深刻な人的、物的被害を被り続けているウクライナにも思いをはせられ、「ウクライナにおける戦争をはじめ、世界各地のあらゆる戦争は、敗北です。戦争は常に敗北であり、人類の兄弟愛を破壊するもの。兄弟たちよ、戦争をやめてください。やめてください」と訴えられた。
(編集「カトリック・あい」)