☩「神の愛と交わりを体現し、分裂に傷つく世界に証しを」-キリスト教諸団体の国際集会にメッセージ

ガーナの首都アクラで開催されたグローバル・クリスチャン・フォーラム国際集会ガーナの首都アクラで開催されたグローバル・クリスチャン・フォーラム国際集会 

 教皇フランシスコは18日、ガーナの首都アクラで開かれたグローバル・クリスチャン・フォーラムの国際集会にメッセージをおくられた。

 グローバル・クリスチャン・フォーラムは、エキュメニカル対話の世界的な運動の一つで、カトリック教会、正教会、プロテスタントの諸教会、独立系教会、キリスト教の諸団体等が参加し、共通の問題を追求し、それに取り組むための、相互尊重の推進を目的としている。1998年にスイスの・シャトー・ド・ボッセで準備的会合を行なって以来、地域別の集いのほか、2007年にリムル(ケニア)、2011年にマナド(インドネシア)、2018年にボゴタ(コロンビア)で国際集会を開いてきた。

 第4回目にあたる今集会は、「世が知るように」(ヨハネ福音書17章23b節)をテーマに、ガーナの首都アクラで16日から19日まで開催されている。

 教皇から集会参加者に宛てたメッセージは、教皇庁キリスト教一致推進省次官、フラビオ・パーチェ大司教によって会場で読み上げられた。

 この中で教皇は、「世が知るように」という今集会のテーマは、「三位一体の神の愛と交わりを個人と教会の生活の中で体現し、分裂と敵対に傷ついた世界に証しをもたらすようにとキリスト者たちを招いています」と述べられ、「一致は神の王国のビジョンを抱くために不可欠な要素と教皇は強調し、そこにエキュメニズムとキリスト教的使命の密接な関係があります」と指摘された。

 そして、誕生以来25年を迎えた同フォーラムが、「共に祈りながら、各自の信仰をより深く生き、兄弟愛をより息づかせることができるように」、また「自分たちのストーリーを語り合うことで、世界のキリスト教共同体が直面する課題に立ち向かう力を得ることができるように」と願われ、この集いがすべてのキリスト者の間に目に見える一致を育てることを祈りつつ、参加者らに祝福をおくられた。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年4月19日