☩「準備のためにイエスに倣って『主の祈り』を唱えよう」-5月25,26日の「第1回世界子どもの日」に向けてメッセージ

教皇フランシスコと子どもたちとの集い 2023年11月6日 バチカン・パウロ6世ホール教皇フランシスコと子どもたちとの集い 2023年11月6日 バチカン・パウロ6世ホール  (Vatican Media)

(2024.3.2 バチカン放送)

 今年5月25、26両日にカトリック教会の第1回「世界子どもの日」が予定されているが、教皇フランシスコが2日、この日に向けたメッセージを発表された。

 教皇は昨年11月、教皇庁文化教育省が企画した世界五大陸の子どもたちとの集い「子どもたちから学ぼう」を主宰され、その1か月後の12月8日に「世界こどもの日」を今年5月から始めることを発表された。

 その趣旨として、「子どもたちに、どのような世界を伝えたいのか」を考え、「イエスのように、子どもたちを中心に置き」その成長を見守り、支える必要を再認識する機会とすること、と説明されていた。

 今回のメッセージで、教皇は「聖書が教え、イエスが何度も示されたように、皆さんは神の御目に『尊い』ものです」と子どもたちに話しかけ、また世界中のすべての人々に「皆さんは大切な存在。私たちは皆、子、兄弟であり、誰かがこの世に生んでくれなければ、誰も存在することはできず、愛を与え受け取ってくれる他者がいなければ、誰も成長することはできない」とされ、「ご両親と家族の喜びである皆さんは、人類と教会にとっても喜びです」と強調されている。

 そして、また子どもたちに、「人はそれぞれが過去から未来へと続き、地上を覆う長い鎖の一つの輪のようにつながっています。ですから、両親や祖父母のような年上の人々の話に耳を傾けることが大切です」と語られ、「小さい頃から、病気や戦争、暴力や飢餓に苦しんでいる子どもたち、難民となり親から離れた子どもたち、学校に行けない子どもたちがいることを忘れないようにしましょう」と勧められた。さらに、「私たちや世界を新たにするには、皆が一緒にいるだけでなく、イエスと一致していなくてはなりません」とし、イエスから勇気をもらい、聖霊に導かれる必要を説かれた。

 また教皇は、「見よ、私は万物を新しくする」(ヨハネの黙示録21章,5)というイエスの言葉を、第1回「世界子どもの日」のテーマとして紹介され、「イエスと共にいるなら、私たちは新しい人類を夢見、より兄弟愛に満ち、地球に配慮した社会のために努力することができるでしょう」と語られ、「本当に幸福になりたいなら、毎日、大いに祈らねばなりません… 祈りは、私たちを神と直接つなぎ、心を光と温かさで満たし、すべてを信頼と落ち着きのうちに行うことを助けてくれるます」と説かれた。

 そのうえで、教皇は、「いつも御父に祈っておられたイエスのように、私たちも祈り、5月の『世界こどもの日』を準備するために、特にイエスが教えてくださった『主の祈り』を唱えてください」と願われ、最後に、「私たちをいつも愛される神は、父親たちの最も愛情深い眼差し、母親たちの最も優しい眼差しを持っておられ、決して私たちを忘れず、聖霊をもって私たちを見守り、新たにしてくださいます」とメッセージを締めくくられている。

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2024年3月4日