☩「十字架があなた方の過去と未来を結び付けるように」教皇、ブタペストでの正午の祈り

Pope Francis during the closing Mass in Budapest's Heroes' Square, HungaryPope Francis during the closing Mass in Budapest’s Heroes’ Square, Hungary  (AFP or licensors)

(2021.9.12 Vatican News By Francesca Merlo)

 東欧二か国歴訪中の教皇フランシスコは12日、ハンガリーの首都ブダペストの英雄広場で正午の祈りをなさり、祈りに先立つあいさつで、宗教指導者、政治指導者をはじめとするハンガリーのすべての人たちに感謝するとともに、過去と未来の架け橋として十字架を使うように求められた。

 正午の祈りは、同地で開かれていた国際聖体大会の締めくくりとして行われたが、教皇はあいさつでまず、「『聖体』は、『神への感謝』を意味します」とされ、「国際聖体大会を締めくくるの式の終わりと、私のブタペスト訪問に当たって、皆さんに、心の底から感謝します」と語られた。

 そして、ご自身がそう呼ばれる「偉大なハンガリーのキリスト教徒の家族」に感謝。「私は、その慣行、歴史、兄弟姉妹、カトリック教徒と他の宗派の方々ー完全な一致に向かって旅するすべての方々を、抱きしめたいと思います」と強い気持ちを述べられた。

 また、ハンガリーの全ての人に対して、ハンガリー語で「ありがとう」と感謝。キリストの十字架がハンガリーの人たちの「過去と未来の懸け橋」になることを願われ、「私の願いは、あなた方が『地に足をつけ、心を開き、根を下ろし、思いやりをもつ』ことです」と付け加えられた。

 さらに教皇は、この日曜日はワルシャワで、ステファン・ヴィシンスキー枢機卿とFranciscan Sisters Servants of the Crossの創設者であるシスター・エリザベス・チャッカの2人が列福される記念の日、とされ、「お二人はいずれも十字架に直接つながっておられました」とされ、ポーランドの首座大司教で旧ソ連支配の共産政権下で逮捕、投獄されたヴィシンスキー枢機卿は、「常にキリストの御心に従う勇敢な司牧者であり、自由と人間の尊厳を第一に掲げる方でした」、幼い頃に視力を失ったシスター・エリザベスは「目の見えない人たちを助けることに一生を捧げられました」と讃えた。

 最後に、教皇、会場に集まったすべての人に対して、マリアの至聖なる名を崇敬するこの日に、正午の祈りを唱えるよう勧め、「あなた方とともに、あなた方のために、申し上げますーIsten, áldd meg a magyart! (ハンガリー語で”神がハンガリーの人々を祝福してくださいますように”の意味)」と締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」)南條俊二)

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2021年9月12日