☩「主との出会いの経験を分かち合うことは何と素晴らしいことか」復活節第3主日のRegina Coeliの祈りで

(2024.4.14 Vatican News  Deborah Castellano Lubov)

 教皇フランシスコは14日、復活節第3主日正午のRegina Coeliの祈りに先立つ説教で、信者たちに、主との個人的な出会いを思い起こし、「私たちが信仰を分かち合い、伝えることが、どれほど素晴らしいことであるか」を考えるよう勧められた。

 「主に出会うことは、何と素晴らしいことでしょう。主と出会ったら、私たちはその喜びを他の人に伝えなければなりません…」。

 説教で教皇は、この日のミサで読まれたルカ福音書の箇所(24章35-48節)を取り上げた。この箇所は、弟子たちがエルサレムで上の部屋に集まっている時、二人がエマオから戻ってきてイエスとの出会いを語るところから始まる。

 教皇は、この瞬間が彼らの人生をどのように変えたか、そして同様に、イエスとの出会いがすべての信者のすべてをどのように変えたか、について思いを巡らせられた。そして、主との出会いがどれほど人生を変え、「それは私たちが他の人々に語らねばならない最も素晴らしいこと」であるにもかかわらず、「私たちは、それについて話すのに苦労することが多い」と指摘。

 そして、「私たち一人一人が、このことについて多くのことを語ることができます。他の人に講義をするのではなく、『主が生きておられ、近くにいて、私たちの心に喜びを燃え上がらせ、心の疲れを癒してくださった』という得難い瞬間を分かち合うことによってです」とされ、「 自信と慰め、強さと熱意、あるいは赦し、優しさ、平和を伝えた涙。これを家族、地域社会、友人らと共有すること」が、いかに重要であるかを強調された。

 さらに教皇は、「私たちが神の御前に身を置いたときに生まれた考えや感情、また信仰の道を理解し、進むための努力や労苦について、自分の足跡をたどることは、とても有益です… もし私たちがそうすれば、イエスは、過ぎ越しの夜に弟子たちにされたのと同じように、私たちを驚かせ、私たちの出会いや環境をさらに素晴らしいものにしてくださるでしょう」と説かれた。

 教皇はまた、「誰もが、主との出会いを経験している」とされ、すべての人にそれを思い起すように求められ、「あなたが主を見つけたのは、いつですか? 主はいつ、あなたに近づいたのですか?少し沈黙して、考えてみましょう」と促された。

 そして、「私たちは、主とのこの出会いを経験したとき、それを他の人と分かち合い、この信じられないような経験を主の栄光を帰したでしょうか… 他の人がキリストとの出会いについて語るとき、それに耳を傾けるでしょうか」と信者たちに問いかけられた。

 最後に教皇は、「私たちの地域社会が、主とのこれまで以上に素晴らしい出会いの場となるように、私たちが信仰を分かち合うことができるように」と聖母マリアの助けを願われ、説教を締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2024年4月14日