☩「27日を世界の『祈りと断食の日』、午後6時から祈りの時間に」教皇、世界の教会に参加訴え

Smoke billows over northern GazaSmoke billows over northern Gaza  (AFP or licensors)

 教皇フランシスコは18日の水曜恒例一般謁見で、ガザ地区の人道状況に深い懸念を表明、すべての当事者に対して武器を放棄を求めるとともに、すべてのキリスト教徒に対して10月27日を平和のための祈りと断食の日とするよう呼びかけられた。27日は午後6時からバチカンの聖ペトロ広場で1時間の祈りを予定しており、 「私は世界のすべての教会に対し、神の民を巻き込んだ取り組みを企画し、参加するよう勧めます」と訴えられた。

  教皇は、パレスチナとイスラエルの現状を嘆かれ、「犠牲者の数は増え続けており、ガザの状況は極めて深刻になっています。人道的大惨事を回避するためにあらゆることを行う必要があります」と訴えられた。

 そのうえで、世界の指導者たちに、 「世界はすでに多くの戦線が開かれているのを目の当たりにしています… 武器を捨て、貧しい人々、国民、罪のない子供たちの平和を求める叫びに耳を傾けてほしい」と懇願され、 「戦争は何の問題も解決しません。死と破壊をまき散らし、憎しみを増大させ、復讐を増幅させるだけです。戦争は未来を消し去ります」と非難された。

 そして、世界の信者たちに対し、「平和の側だけに立つように。言葉ではなく、祈りと行動で全力を尽くすことです」と説かれ、その一環として、10月27日を「平和のための祈り、断食、悔い改めの日」とし、カトリックだけでなく、あらゆるキリスト教宗派、他の宗教を信じる人々、そして平和を主張するすべての人々に対し、それぞれ適切と思われる時と場での参加を求められた。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年10月18日