☩「ウクライナ、ガザ…直ちに戦闘の中止を」教皇が27日の「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」を前に

Pope Francis visited the Auschwitz concentration camp on 29 July 2016Pope Francis visited the Auschwitz concentration camp on 29 July 2016 
 教皇はメッセージで「今週の土曜日、1月27日は国連の『ホロコースト犠牲者を想起する国際デー』です。20世紀に起きた、何百万ものユダヤ人や他の宗教の人々に対するあの恐ろしい大虐殺を追悼し、非難することが、すべての人がホロコーストを忘れないようにする助けとなりますように。 憎しみと暴力の論理は決して正当化できません。それは私たちの人間性そのものを否定するからです」と強調。
 そして、世界の人々に対して、「平和の実現、紛争の終結、武器取引の停止、そして疲弊した国民の救済を祈ることに、疲れないようにしましょう。倦むことなく、平和を祈りましょう」と懇願され、その中で「私は、中東の人々、パレスチナ、イスラエル、ウクライナの人々に特別な思いを抱いています」と語られた。
 さらに、「民間人が頻繁に訪れる場所が爆撃された」という「憂慮すべき」ニュースを取り上げ、「死、破壊、苦しみの種を蒔いています。このようなことで”勝利”するのは兵器製造する業者だけです」と強く非難された。
 
 メッセージの最後に教皇は「私は、犠牲者とその愛する人たちのために祈ります。そして、すべての人、特に政治的責任を持つ人々に、戦争を終わらせることで人命を守るよう懇願します」と訴えられ、「忘れないでください、戦争は常に敗北なのです」と繰り返された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2024年1月24日