☩「あらゆる償いは、自分の罪を認めることから始まる」-(性的虐待という)取り返しのつかない行為への対応を話し合う国際会議で

Pope Francis addressing participants in the International conference“Repairing the irreparable” in the Clementine HallPope Francis addressing participants in the International conference“Repairing the irreparable” in the Clementine Hall  (Vatican Media)

 

「教会が、虐待被害者を経済的、法的なレベルで支援するのは当然だが、精神面での償いも必要」と会議主催者

(2024.5.2 LaCroix  Gilles Donada

 教会における性的虐待がもたらした危機に対する適切な霊的対応とは何か?  これが、ローマで開かれた国際会議「修復不可能なものの修復」会議で提起された問題だ。

 この国際会議を企画・主催したフランスのエティエンヌ・カーン神父が会議の目的について、LaCroix に語った。神父は、「教会は、性的虐待がもたらした危機による霊的影響に対応し、必要な償いに取り組む必要がある。被害者を支援し、深く動揺したキリスト教共同体の間で信仰を回復する必要性を改めて確認することにある」と強調。

 「被害者の声に耳を傾け、心理的、経済的、法的なレベルで支援することは絶対に必要ですが、それだけでは十分ではない。被害者の中には、精神的にも傷を負っている人がおり、明らかに精神的な償いの側面を尊重するよう教会に求めている人もいます」と述べた。

 エティエンヌ・カーン神父はインタビューでラ・クロワのジル・ドナダに語り、会議の目的について語った。

 ローマで5月1日から5日まで開催された会議の参加者たちは、カトリック教会における性的虐待に対する適切な霊的対応と賠償について考えている。 教会における虐待の危機に対する適切な霊的対応とは何でしょうか? 会議で提起された質問です。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2024年5月5日