◎教皇連続講話「悪徳と美徳」②神の恵みは私たちの霊的闘いの勝利を助けてくださる

Pope Francis at the weekly General Audience(Vatican Media)

 教皇はまた、「すべての罪から解放されているイエスでさえも、ご自分を洗礼のために差し出され、 洗礼を受けられた後、荒れ野に向かわれ、サタンの誘惑を受けられました。私たちが常に直面する準備をせねばならないことを経験されたのです」と指摘された。

 「人生は、課題、試練、岐路、相反するビジョン、隠れた誘惑、相反する声で構成されています」と語られた教皇は、信者たちに、「対立する両極端-憎しみと慈善の行い、 悲しみと聖霊の真の喜び、 かたくなな心と慈悲の心-の間で、日々”綱渡り”をするように」と促された。

 講話の最後に教皇は、「悪徳と美徳を振り返ることで、私たちは、善と悪の輪郭が曖昧なままの虚無的な文化を克服できます」とされ、「悪徳と美徳について考えることは、『人間は、他の生き物とは異なり、いつでも自分自身を超越し、神に対して心を開き、聖性へ向かって歩むことができる存在なのだ』ということを思い出させてくれます」と付け加えられた。

 そして、「霊的な闘いは、私たちを鎖に繋ぐ『悪徳』を、注意深く見つめ、神の恵みと共に私たちの中で開花し、私たちの人生に聖霊の春をもたらす『美徳』に向かって歩むように、私たちを導くのです」と締めくくられた。 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2024年1月3日