(2024.3.24バチカン放送)
教皇フランシスコは24日、「受難の主日」のミサに続く正午の祈りで、22日にモスクワ近郊で起きたテロについて「卑劣なテロ攻撃」として非難されるとともに、犠牲者を主の平安の中に委ね、遺族に神の慰めがあるように祈られた。
「これらの非道な行為は、『殺してはならない』(出エジプト記20章13節)と命じられた神を冒涜するもの」と強く非難したうえで、「こうした行為を計画・実行した者たちを、主が回心させてくださいますように」と祈られ、「イエスはエルサレムに、謙遜で温和な王として入城されました… そのイエスに、私たちの心を開きましょう。イエスだけが、敵意や憎しみ、暴力から私たちを解放してくださいます。なぜならイエスは『慈しみ』と『罪の赦し』だからです」と説かれた。
そして教皇は、「戦争のために苦しむすべての兄弟姉妹たちのために祈りましょう」と正午の祈りの参加者たちに呼びかけられ、ロシアによる攻撃、破壊で人々が苦しみ続けているウクライナに思いを向けられて、「ウクライナ、そして同じように苦しんでいるガザ地区、その他の多くの紛争地域を忘れないでください」と強調された。
(編集「カトリック・あい」)