(2024.2.28 バチカン放送)
教皇フランシスコは28日の水曜恒例一般謁見で、3月1日に発効25周年を迎える対人地雷禁止条約を取り上げ、地雷の犠牲者のために祈り、被害者への支援と地雷除去に取り組む人々に感謝を述べられた。
同条約は、対人地雷の使用・開発・生産・貯蔵・保有・移譲等の禁止と地雷の廃棄等を定めたもので、1997年9月にオスロで起草され、同年12月オタワで署名、1999年3月1日に発効した。
教皇は「対人地雷が、今でも子供たちをはじめ罪のない人々の犠牲を出し続け、紛争当事国の敵対状態が終わり何年も経ってからも人々に被害を与えている現実」を指摘。「人を欺く爆発装置」の無数の被害者に精神的な寄り添いを示され、「地雷は戦争の冷酷な悲劇と、一般市民が払う犠牲を思い起させます」と語られた。
そして、地雷被害者への支援と地雷除去に貢献するすべての人々に感謝され、「これらの人々の仕事は、私たちの兄弟姉妹をいたわりつつ、平和のために働く者としての、普遍的召命に具体的に応えるもの」と称えられた。
(編集「カトリック・あい」)