☩教皇、コンゴ民主共和国訪問開始ー「紛争と外国勢力の経済的植民地主義がこの国を荒廃させている」

(2023.1.31 VaticanNews Lisa Zengarini)

*コンゴの人々はダイヤモンドよりも貴重

 会見での講話で教皇は、まず、今回の訪問の趣旨について「カトリック教会あげての親密さ、愛情、慰めを皆さんにお伝えしたい、という願望か、和解と平和の巡礼者として、こちらに参りました」と説明された。

 そのうえで、コンゴ民主共和国を同国が恵まれた天然資源のうちでも貴重なダイヤモンドになぞらえ、「コンゴの人々は、この実り豊かな土地で見つけられるどんな宝よりも無限に貴重な存在です」とされ、「天然資源の豊富さを超えて、人々の心は平和と発展を生む精神的な宝です」と強調。「暴力と憎しみが誰の心にも唇にも広がらないように。暴力と憎しみは非人道的で、キリスト教に反する感情であり、国の発展を妨げ、暗い過去に私たちを引き戻します」と警告された。

 

*貴重な”ダイヤモンド”を輝かせる教育への投資

 教皇は、この国の教育にも触れ、「コンゴでは、いまだに多くの子供たちが、学校に通う代わりに鉱山で搾取され、奴隷労働にさらされている」と嘆かれ、「最も貴重な”ダイヤモンド”を輝かせるために、教育に投資する必要が緊急に求められています。子供、少女、そしてすべての若者は、未来への希望を体現しています。その希望を押しつぶさず、情熱を持って若者たちを育てていきましょう!」と呼び掛けられた。

*勇気ある社会再生に取り組むように

 講話の最後に、教皇は、自然環境を保護する「被造物の良き管理者」になるという共通の責任を指摘され、アフリカ人の生活を改善するための長期的な国際支援の必要性を強調された。また、コンゴの人々に対して、「落胆」や「辞任」に屈するのではなく、彼らの国の「勇気ある包括的な社会的再生」に従事するよう促され、次のように締めくくられた。

 「希望の神、あらゆる可能性の神であり、常に私たちに新たに始める力を与えてくださるキリストの名において、この素晴らしい土地の最も貴重な”ダイヤモンド”の尊厳と価値の名において。 私は、すべての人が勇気を持って包摂的な社会再生に着手することを強く求めたいと思います」

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 教皇の講話に対して、フェリックス・チセキディ大統領は演説で、すべてのコンゴ国民を代表して、教皇がこの国の状況に常に示してきた関心、「東方諸州の平和への熱烈な祈り」に対して感謝を述べ、これらの地域からの国内避難民の代表団に教皇が会われることを感謝した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年2月1日