武力衝突から避難するためバスを待つ人々 2023年4月 スーダン・ハルツーム (AFP or licensors)
(2024.2.17 バチカン放送)
教皇フランシスコは17日の正午の祈りに続いて、スーダンで10か月も続く軍事衝突、モザンビークのカボ・デルガード州で広がる暴力に言及され、これらの地の平和を祈られた。
スーダンでは、昨年4月、スーダン国軍と準軍事組織による衝突が勃発し、首都を含む各地に戦闘地域が拡大する中、多数の市民が国内外で避難民となっている。
教皇は、深刻な人道状況を生み、市民を苦しめ、国の未来に悪影響を与えているこの紛争の当事者たちに、戦闘の停止を改めてアピールされ、「スーダンが平和への道を見出し、未来を築くことができるように」祈るよう呼びかけられた。
また教皇はモザンビークの北東部カボ・デルガード州で広がる武装集団による暴力にも憂慮され、何の罪もない民衆に対する暴力、社会基盤の破壊、治安の不安定化が見られる同州で、数日前にマゼゼのカトリック系施設が放火されたことに言及。「暴力に引き裂かれたカボ・デルガード同州に平和が戻るように」と祈られた。
さらに、教皇は、アフリカの他の地域で起きている流血の紛争や、パレスチナ、ウクライナにおける戦争などを忘れないように、と信者たちに願われた。
(編集「カトリック・あい」)