☩「爆撃に苦しむ人々に寄り添おう」ー教皇、一般謁見でウクライナの避難民へのポーランドの支援に感謝

Refugees from Ukraine arrive in PolandRefugees from Ukraine arrive in Poland  (ANSA)

(2022.3.2 Vatican News  Linda Bordoni)

     2日の灰の水曜日は教皇フランシスコが提唱された「ウクライナの平和のための祈りと断食の日」となったが、教皇は同日の水曜恒例の一般謁見で、謁見に参加したポーランドの信徒たちに、戦火を逃れ、国外に脱出を余儀なくされているウクライナの人々を進んで受け入れているポーランドの人々に感謝を伝えるように求められた。そして、今もロシア軍の武力攻撃で被害を受けているウクライナの人々に寄り添うよう、世界の全ての信徒たちに願われた。

 教皇はまず、パウロ6世ホールでの一般謁見に参加したポーランドの信徒たちに向かって、「あなたがたポーランドの人々は、ウクライナ支援に最初に手を挙げ、戦火から逃れてくるウクライナの人々に、国境を、心を、そして家の扉を開きました」と感謝。

 「ポーランドの人々は、大きな悲劇の中にあるウクライナの人々が尊厳を持って生きるために必要な、すべてのものを惜しみなく提供しています」と讃え、祝福された。

 教皇はまた、謁見に参加したウクライナ人の修道士を指して、「ポーランド語で朗読をしてくれたフランシスコ会の修道士は、ウクライナの人です。彼の両親は今、首都キエフの近郊で、爆撃から身を守るため地下の避難所におり、彼は私たちと一緒にここにいて、彼の義務を果たし続けているのです」と紹介された。そして「私たちは、彼の両親のように苦しんでいる人々を心に留めています」と語られた。

 さらに教皇は、謁見に参加した英語を話すグループへの挨拶の中で、改めてロシアのウクライナ軍事侵略に触れ、「ウクライナの平和のための祈りと断食の日」から四旬節の旅を始めることの意味を強調された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

A child fleeing war in Ukraine at a temporary camp in Przemsl, Poland
A child fleeing war in Ukraine at a temporary camp in Przemsl, Poland
このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年3月2日