・Sr.阿部のバンコク通信㉟ 仏教信仰と結びついたタイの数字表記…

   タイ国では仏暦を使い、今年は2562年です。西暦も随分使われるようになりましたが、まだまだ仏暦でないと一般にはピンと来ないのが現状。頭の中で西暦に543足して、仏暦で年号を言ったり書いたりしています。

    そう言えば、タイには独自の数字があります。タイ文字と数字は私の興味の的で、来泰当初から、日付と一行ぐらいの日記を書いて親しみました。例えば今日は วันที่๑(1日)สิงหาคม(8月)๒๕๖๒(2562)という具合に、曜日も入れて書き、文字が好きになりました。1~10まで๑ ๒ ๓ ๔ ๕ ๖ ๗ ๘ ๙ ๑๐ 11からは๑๑ ๑๒ ๑๓ ๑๔ ๑๕

 タイ数字も文字と一緒に13世紀ごろ、言語経典語として発案されたのでしょうか。信仰の雰囲気を感じる言語です。丸から書き始めます。

     タイに来た頃は値段もタイ数字、コインも紙幣も立派な厳かな雰囲気。生年月日を聞かれ西暦で答え、ポカンとされたことで私の方がポカンとすることがありました。観光政策で海外からの客が多くなり、次第にアラビア数字で表記され、現在は一般化されています。

  タイ語で出版の仕事をする為、文字に親しまなければなりませんが、どうやら一生涯の課題となりそうです。夜な夜なタイ語の聖書を読み味わい書き留めるのが楽しく、嫌気どころか幸せなひと時、まだここに居てもよいのだと思うこの頃です。

 お札もこの通り・・・・

(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年8月1日