Sr.岡のマリアの風 ⑱ポーランドの村から・帰国を前に・

 お祈り、ありがとうございます。ポーランドに着いてから、ず~っと「何かが」あって、PCに向かう時間がありませんでした。明日は帰国、という今、やっと書いています。おかげさまで元気です。

 ところで、今日、12月3日、待降節第一主日、ここ、ストラホチナ村は真っ白です!朝から雪が降り、だいぶ積もって来ました。ポーランドのシスターたちによると、これは「まだまだ少ない」そうです。

 ローマから着いたばかりの時、空港に迎えに来てくれたシスターから、「そんな恰好(薄着)では死んでしまう!」、というような感じのことを言われ、Sr.Jから「生もの」のセーターをもらい(手編みということを言いたかったらしい)、Sr.Aからダウンの軽いコートをもらい(ファスナーは、ゆっくりと、そーっと上げないと壊れるらしい)、冬用の靴を買ってもらい、ショールをもらい…。部屋用には、「暖かいパジャマ」とガウンを貸してもらい(あげる、と言われたけれど、荷物に入らない!)。

 修道院の時間割は、毎日、「変化」します。ポーランドでは当たり前、とか。前日の夜にならないと、次の日の朝のミサの時間が分からなかったりします。信徒たちはどうするんだろう?特に、午後3時の祈りから始まって、夜9時頃まで、おやつや食事をはさんで、ずっと祈り、ミサが続きます。

 ミサは、朝、修道院で捧げられることもありますが、夕方の教会のミサにはあずかるので、時に、一日に二回、あずかります。主日は、何度もミサが捧げられますが、シスターたちは、出来るだけ二回ミサにあずかるよう勧められているそうです。今日は主日ですが、わたしは荷物の準備をしているので、朝一番のミサにだけあずかりました。

 時々、主任神父さまの長い説教がありますが、スラブ系の言葉は、何について話しているのか、全く検討もつきません。時に「サクラメント(秘跡)」とか、イエス・キリストとか、神の母とか、マリアとか…。分かるのは、それくらい。主の祈り、アヴェ・マリアの祈り、栄光唱はたびたび唱えるので、「祝福」、「永遠に」、「今も」…という単語は、何とか識別できます。

 そういうわけで、シスターたちはそれぞれの仕事で忙しいのですが、わたしは、リラックスして祈る時間をいただいています。

 先日、ポーランド語を勉強している日本から派遣されたSr.Jの、週末の帰省の迎えついでに、ルブリンに行ってきました。ルブリンは初めてです。最初に訪問した司教館で、秘書の神父さまが、イタリア語が出来る、ということで、カテドラル(司教座聖堂)の説明をしてくださいました。

    カテドラルは、二人の聖ヨハネに捧げられていて(洗礼者ヨハネと福音作者ヨハネ)、それぞれの聖画が祭壇上に置かれています。また、祭壇のすぐ上の、キリストの洗礼の聖画は、スライド式になっていて、降誕祭にはご降誕の画、四旬節には十字架の画が、下から出てくるそうです。
金曜日だったので、聖体顕示(アドラチオ)があり、信徒たちが祈っていました。また、告解場には、長い列が出来ていました。

(2017-12-03記)

(岡立子=おか・りつこ=けがれなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会修道女)

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2017年12月4日 | カテゴリー :