Sr阿部のバンコク通信 ⑩明日を思い煩わず、自由に今日を楽しむータイの国民性

 ジリジリ燃える太陽の国、亜熱帯地方には原色で派手な色彩、奇抜なデザインが似合います。夫々に自分の好みの装いで賑わうバンコクの街中、地方では、各山岳民が特有の民族衣装で何の臆する事なく人々の中に入り混じって生活している様子、長年タイで生活していると頷かせられる大切な真実があるように思います。

 周りの視線を気にしないで、自分自身で在る-居られるということでしょうか。タイ駐在の日本人が、当初は言葉や文化の違いで戸惑いながらも、干渉される視線から開放されて、パッと伸び伸び咲いている姿、嬉しく思います。

 束縛されるのを嫌い、明日のことに思い煩わずに、自由に今日を楽しむタイ人、近隣の国々が植民地化しても属国化ぜずに、独裁者が政権を握るのを許さずにタイ国が今日に至った理由かもしれません。

 信仰についても、自分が信奉する信仰を自由に表明して、お互いに敬意を払って生きていて信教の自由を感じます。日本の信者さんが憚りなく信仰を表明して生きている姿、何よりに思います。

 暑いタイ国で、思いっきり汗流して心身の濁りを清め、パッとリセットして路肩の草花の様に咲いています。主に賛美と感謝!

(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)

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2017年5月23日 | カテゴリー :