菊地大司教の日記 ①「東京に着座しました。みなさまに感謝。少しづつ・・」

 12月16日、東京教区の大司教として着座式を無事終えることができました。着座式ミサには、事前の予想をはるかに超える二千人以上の方々が参加してくださり、司祭団も予想以上で入堂時に150人をはるかに超え、典礼担当者は司祭用のパイプいすの手配で大変な思いをされたと思います。また聖堂に入りきれずに、外のテントの中で参加されたり、ホールで参加された方々もおられました。寒い中、おいで下さり、本当にありがとうございます。

 参加してくださった方々、各地からお祈りくださった方々、メッセージを寄せてくださった方々、本当にありがとうございます。また典礼や祝賀会を用意してくださった東京教区、特に関口教会のみなさまには、本当に感謝いたします。

 着座ミサには駐日教皇大使や日本の司教団全員だけでなく、ソウルの大司教、アンドレア・ヨム枢機卿、韓国軍教区のフランシスコ・ザビエル・ユー司教、ドイツのケルン教区のウェルキ枢機卿様の名代として、補佐司教のドメニクス・シュヴァデラップ司教が参加してくださいました。

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加えて、ガーナでわたしが働いていた30年前、一緒に働いていた仲間が三人、今度は三人とも司教として今回参加してくださったことは、本当に名誉なことです。当時、まだできたばかりだった教区の司教でもあり、現在は首都のアクラ大司教区司教である,チャールズ・パルマー・バックル大司教。わたしが働いていた小教区を管轄するコフォリデュア教区のヨゼフ・アフリファ司教。一緒の教会で助任をしていた同じ修道会、神言会の仲間ですが、ケタ・アカチ教区のガブリエル・クモジ司教の三人です。(上の写真は参加してくれたガーナの司教三人と一緒に。一番右端の司祭は、神言会のマーティン神父。わたしがガーナで働いていた頃、小学生でわたしの侍者をしていました。現在は神言会員で、名古屋におります。)

 今回はそれに加えて、駐日ガーナ大使のパーカー・アロテイ氏ご夫妻が、ガーナの大統領からのメッセージを携えて参加してくださいました。感謝です。大使ご自身はバックル大司教と高校の同級生で、信徒の方です。ガーナをわたしの第二の故郷だと、大統領が言ってくださいました。8年間の山奥での司牧生活への最高の評価と、うれしく大統領メッセージを拝聴しました。

 その他にも、神言会の副総会長ロバート・キサラ神父や、国際カリタスの聖座顧問モンセニョール・ピエール・チバンボ師など、多くの方が国外から駆けつけて下さいました。

司教の杖(バクルス)が岡田大司教様からわたしに手渡され、司教座に着座して、これで「多様性における一致」を掲げた、わたしの東京での旅路が始まりました。

 即座に新しい動きがあることや大きな変革を期待するという声も聞こえてはおります。しかし、どうかそれには、わたしにもう少し時間を下さい。わたしは12月16日付で、新潟教区の空位期間の教区管理者にも任命されました。一日も早く新しい司教が新潟教区に任命されるように努めますが、どれほどの時間がかかるのかは予想がつきません。その間、二つの教区の兼任となりますので、どうしても出だしはゆっくりとならざるを得ません。どちらの教区とも、事務局長を始め司祭団が協力体制を持って控えていますので、互いに協力しながら、司祭団の力を借りて、少しずつ進んでいきたいと思います。

 どうかこれからも、みなさまのお祈りによる支えをお願い申し上げます。感謝のうちに。

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