「モットーは『多様性における一致』」菊地・新東京大司教、着座式で言明

(2017.12.16「カトリック・あい」)教皇フランシスコから東京大司教に任命された菊地功司教の着座式が16日、東京カテドラル聖マリア大聖堂で行われ、菊地新大司教は「これまで新潟司教として掲げてきた『多様性における一致』を東京教区においても掲げ続け、そのモットーのもとに、キリストという一つの体に結ばれ、全ての人を受け入れ、一致する教会となるよう努めたい」と決意を述べた。

 着座式には、東京教区を中心に隣接のさいたま、横浜両教区を始め全国から3000人を上回る信徒が聖堂と臨時の会場を埋め、韓国ソウル、ガーナの首都アクラの両大司教はじめ、ドイツのケルン大司教代理、高見・長崎、前田・大阪、岡田・東京の各大司教以下日本全国の司教、300人を超える司祭が見守る中で、駐日バチカン大使のチェノットゥ大司教が教皇の菊地司教に対する東京大司教任命書が代読された。

 教皇は任命書の中で「菊地司教を人間的、司牧的、霊的配慮を持って『群れ』を司牧する者として最も適当と判断した」と任命の理由を説明されたうえで、「献身的な司牧者として、神の言葉を宣べ伝え、信徒たちの心を上げ、パン種として人類社会のためにお働きになることを願っています」と東京大司教としての活躍に強い期待を宣べられた。続いて岡田前大司教から司教杖(バクルス)が菊地新大司教に渡され、聖堂の司教座に新大司教の紋章が掲げられて、大司教としての権限の移行が正式に完了した。

 ミサ聖祭は菊地新大司教を主役として内外大司教の共同司式で行われ、新大司教が若い日に活動されたガーナのアクフォ=アド大統領から祝辞(駐日ガーナ大使が代読)、日本と親交の深いケルンの大司教の激励の言葉(補佐司教が代読)、日本の司教団を代表して高見大司教から喜びと激励の言葉が述べられた。これを受ける形で、菊地新大司教が感謝の言葉を述べた後、これまで新潟司教として13年間モットーとして来た「多様性における一致」を「東京大司教としても堅持し、その具体化に努めたい」と言明。式の全参加者そして東京教区のすべての信徒に対して、「皆さまおひとりおひとりにお願いがあります。どうか、司教のためにお祈りください。明日から、ではなく」と呼びかけられた。

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2017年12月16日