・FABC総会13日‐15日:アジア各国司教協議会代表がそれぞれの現状と課題を報告

(2022.10.13‐15 FABCニュース)

 FABC総会2日目の10 月 13 日は、「Visiting Asia」(加盟各国それぞれの現状と課題についての報告)の初日として、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、ブルネイ、ネパールのそれぞれの司教協議会代表が報告した。報告では、各国の教会と地域社会が直面しているさまざまな懸念と課題が説明されたほか、歴史と教会の活動についても話された。

 またカトリックの国際援助組織であるカリタス・インターナショナルからも、アジアにおける活動の現状と課題について説明がなされた。

 このあと、参加した司教たちは、グループに分かれて、これらの報告をもとにした意見交換を行った。

 3日目の14日は、「Visiting Asia」の二日目で、カンボジア、ラオス、インドネシア、フィリピン、タイ、東ティモール、韓国、マレーシア、シンガポールの司教協議会代表から報告があり、これを参考にする形で、欧州司教協議会連盟から代表として出席したジンタラス・ライナス・グルサス大司教から欧州の教会の現状と課題、希望などについて講話がされた。

 「Visiting Asia」の三日目の15日は、日本、台湾、ベトナム、カザフスタン、キルギスタン、モンゴル、ミャンマー、香港の各国司教協議会から報告があり、それぞれの国や地域の歴史、成果や直面している課題などについて報告。

 オスカー・アザルコン・ソリス補佐司教(ロサンゼルス大司教区)が全米司教協議会(USCCB )を代表して、FABC のこれまでの努力を称えるとともに、今回の総会が実りの多いものとなるよう期待を表明したうえで、米国の教会の現状などについて概要を説明するとともに、FABC との USCCB 共通の願望と絆を強調した。

 続いて、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学のCatholic Safeguarding Instituteから弱者保護などに関する活動について説明があり、各国の代表たちにも弱者保護についてしっかりとした対応をするよう求めた。

 このあと、総会運営グループの担当者から、各国司教協議会から出された報告の内容をもとに、「喜び」「懸念」「教会のこれまでの対応」「FABCがどのような変化をもたらすことができるか」の4つのテーマに分けて整理したものを提示した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年10月16日