・民主運動指導者のオーナー逮捕された蘋果日報は”徹底抗戦”を宣言

 香港警察に逮捕、連行される黎氏 (10日、Photo by Tyrone Siu/Reuters)

 10日の黎氏逮捕に当たって、香港警察は約200人の警察官を動員、蘋果日報本社を捜索し、25箱の証拠を押収した。

 香港警察はこの日、国家安全維持法違反として10人を逮捕したが、その中には蘋果日報の幹部のほか、民主派政党「香港衆志」の創始者の一人として常務委員などを務め、民主運動の先頭に立ってきた23歳の女子学生、周庭氏もいる。

 黎氏らの逮捕について、米国のポンぺオ国務長官は10日、について、「香港の自由を”失墜”させ、人々の権利を侵害するものだ」と強く批判。

 英国政府も、今回の逮捕は、国家安全維持法が、中国政府の支配に反対する人々を沈黙させることを狙ったものであることを、改めて立証した、と非難した。

 これに対して、駐英・中国大使館は英国政府に対して、国家安全維持法の信用を失墜させるための、”報道の自由”の主張を辞めるよう求め、「香港を崩壊させようとする反中国分子を支援しており、内政干渉だ」と抗議。中国共産党傘下の英字新聞China Dailyも11日の社説で、「黎の逮捕は『敵とダンスを踊ったことの代償』… 『正義の遅れ』は『正義の不在』を意味したのではない」と正当性を主張している。

香港警察に逮捕され、警察車両に載せられて連行される若者の民主運動リーダーの周庭氏 (10日、Photo by Vernon Yuen/AFP)

 

 

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2020年8月12日