Radio Free Asia(RFA=米国の「国際放送法」に基づき、米国議会の出資で設立された短波ラジオ放送局)が、新疆ウイグル自治区のいくつかの病院で15年間勤務しているウイグル人の女性産科医が語ったとして伝えたところによると、同自治区の病院では、中国政府の家族計画の実施が強制され、家族計画で定めた出産人数を超える胎児は妊娠中絶の措置がとられている。
米ワシントンに本部を置く「Victims of Communism Memorial Foundation(共産主義の犠牲者記念基金)」の中国問題上級研究員、アドリアン・ゼンツ氏は、 このような行為は、国連の定義では「大量虐殺」に当たる行為だ、と非難している。
また、ニューヨークが本拠の人権団体「Human Rights Watch」のソフィー・リチャードソン中国担当課長は、新疆ウイグル自治区における家族計画は「集団的人権侵犯」である、と米政府は グローバル・マグニツキー人権問責法により、こうした行為に関わった医療専門家や他の高官に制裁措置を採らねばならない、と訴えている。そして、こうした行為を隠蔽している中国政府を非難するとともに、このような虐待行為の実態を調べる独立調査団を受け入れるよう中国政府に強く求めている。