・国家安全維持法違反の疑いで海外の民主活動家6人を指名手配、米国籍も

(2020.8.2 カトリック・あい) 中国政府は6月30日から香港国家安全維持法を施行、中国政府や香港政庁の人権弾圧などを批判する動きを一方的に取り締まる体制をとったが、当初から懸念されていた「中国、香港以外に住む外国人も中国国内法である同法で取り締まる」という国際法違反ともいえる条項を、早くも適用する事態となった。

 英国国営BBC放送が1日、複数の現地などのメディアが報じたとして伝えたところによると、香港警察がイギリスなどの西側諸国へ逃れた民主化活動家6人について、「香港国家安全維持法」(国安法)に違反した疑いで指名手配した。

 指名手配されたのは、香港のイギリス領事館の職員だった鄭文傑(サイモン・チェン)氏、著名な民主化活動家の羅冠聰(ネイサン・ロー)氏、そして米国の市民権を持ち米国に在住する朱牧民(サミュエル・チュー)氏ら。

  中国国営テレビは指名手配された6人は「トラブルメーカー」だと報じる一方、香港警察はコメントを拒否している、という。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年8月2日