・名古屋教区の能登半島地震被害についての報告と対応③

名古屋教区「のとサポートセンター」について

+主の平和

 皆さまのお祈りとご支援に心から感謝申し上げます。

 これまで、教区はERST(中央協議会・緊急対応支援チーム)の協力を得て、初動の活動をしてきました。この間、多くの方から支援などについての連絡をいただきましたが、現地での支援の難しさや教区側の体制が整っていないこともあり、皆さまの思いに応えられない状態でした。
 こうした中、教区としてこの度、金沢教会内にサポートセンターを立ち上げる運びとなりましたのでお知らせします。正式な開設は今週末になります。

 なお、サポートセンター準備スタッフより、現地の報告とお願いが届きましたので、下記をご覧ください。

 カトリック名古屋教区「のとサポートセンター」(1月20日開設)

    • センタ―長: 片岡義博神父 ・スタッフ : ERSTメンバー、その他ボランティア
    • 住 所 : 〒920-0962 金沢市広坂1—1—54 カトリック金沢教会内
    • 携帯電話: ① 070-1220-7497 ② 070-1220-7495
    • メールアドレス:noto.saposen@gmail.com
    • 定休日:木曜日
    • 《振込先》郵便振替口座番号:00810-5-50605 加入者名:カトリック名古屋教区(通信欄に、「のと地震」または「のと」や「NOTO」などとお書きください)。
2024年1月15日 名古屋教区司教 松浦悟郎

 

現地報告

 地震発災から約2週間が経過し、被災地では慣れない避難所生活や在宅避難などで不安な生活を送られている状況が続いています。しかし、被災地へ向かう道路は少なく、またその道路も地震により亀裂や隆起、土砂崩れなどの影響で通れなくなっており、特に輪島市や珠洲市に向かう道路は非常に限られています。

 そのため、より迅速に緊急物資や緊急車両を被災地に送るため、ボランティアの乗り入れを控えるよう行政から要請が出ています。

 また、特に被害の大きかった輪島市、珠洲市などにお心お寄せいただいている方も多いと思いますが、道路状況は非常に厳しく、また続く余震や冬季の悪天候によりいつ土砂崩れが起きてもおかしくない状況にあります。

 ボランティアセンターが開設されておらず、ボランティアが物資支援や家屋の片づけなどの支援に入れない状況であること、ボランティアを控える要請が出ていることなど、今回の災害に関しては、異例の状況が続いているということを、何卒ご了承いただき、以下のお願いにつきまして、ご理解いただけますようお願いいたします。

1.ボランティア募集について

 上記の通り、被災されたすべての市町で、社協(社会福祉協議会)ボラセン(ボランティアセンター)が開設されておりません。そのため、社協を通した避難所での支援や倒壊した家屋の片づけなどの支援に入ることができないという状況です。のとサポートセンターでは、そのような中で、名古屋教区にできることを模索し、被災地のカトリック教会や幼稚園を通した支援を検討していますが、社協ボラセンが開設されていない今、全国から多くの方にボランティアにお越しいただける状況ではありません。           

 大変もどかしい状況ではありますが、ボランティアに来ていただける状況になりましたら、のとサポートセンターを通してすぐにお知らせいたします。ボランティアの問い合わせ等も含めて、のとサポートセンターからのお知らせをお待ちいただけますようお願いいたします。

2.物資支援について
 物資支援につきましても、ボランティア募集と同様に現在は七尾教会や聖母幼稚園、輪島教会・うみの星幼稚園からの要請に応えた緊急物資支援を行っておりますが、大型の物資要請がないこと、また金沢市内でほとんどの物資が購入可能であることから、現在、物資の募集は行っておりません。

 物資のニーズが入りましたら、のとサポートセンターから告知をいたしますので、それまでは問い合わせを含め、物資の送付はお控えいただけますようお願いいたします。

3.視察について

 多くの皆様が今回の震災について大きな関心をお寄せいただいています。支援につなげるために、被災地の視察を行いたいと検討されている方も多くいらっしゃると思いますが、「のとサポートセンター」のある金沢市から輪島市までは車で約5時間とかなり遠いこと、また、冬の間は雪も多く、道路の状態が非常に悪い中、雪道の走行は亀裂などが見えなくなり走行ができなくなるなどの2次被害の危険性も多いため、視察を目的とした被災地への乗り入れは「のとサポートセンター」としては、行っておりません。

 限られたスタッフで運営をしており、視察のために安全に約往復10時間の道のりを案内するスタッフの精神的、肉体的負担も軽減したいと考えています。

 本来ならば、被災地を視察していただきたいところではございますが、このような状況でありますので、ご了承ください。

 なお、いつか状況が改善し、視察が可能となりましたら、またお知らせします。以上

金沢サポートセンター準備スタッフ

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2024年1月16日