・ミャンマー和平会議を前にボー枢機卿が一致と対話を訴え

 このような現況を踏まえて、Religions for Peace Internationalの共同議長でもあるボー枢機卿は、会議出席者たちが、これまでのミャンマーの死と苦しみの歴史を覆すように求め、新型コロナウイルスの世界的大感染との国を挙げての戦いが求められている今、特別にそれが求められていることを強調した。

 そして、グチエレス国連事務総長と教皇フランシスコの「ウイルスは一致を通して飲み、克服できる」との言葉を想起し、「一致を通して、私たちは、新型ウイルスの世界的大感染による社会・経済、環境、そしての医療の崩壊を乗り越え、私たちの国を再建することができるのです」とし、さらに、そうした中でも続いている内戦を止めるためには「対話意外に道はありません… 対話は開かれた心と心、真実を求める情熱から生まれます。その活力は、互いの違いを受け入れることから生まれるのです」と訴えた。

 枢機卿はさらに踏み込んで、「ミャンマーの目指すべき道は民主主義。全国民を配慮する政府代表による真の連邦国家の建設」を提唱。「互いの違いの軍事的解決策は逆効果。民主主義の最大の武器は、和解と正義。協力と知恵による解決を目指さねばならない… 国の統治は、民主的な選挙で選ばれた大統領の権限下に置かれなければならりません」と会議に出席を予定する各派代表に求めた。

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2020年8月16日