・ミャンマー・軍・警察がカトリック修道院を襲撃、司祭たちを拘束(LiCAS.news)

(2021.6.16 LiCAS.news)

Smoke rises as security forces fight with rebels opposing the ruling junta, in Mobye, Myanmar, on June 7, 2021. (Handout via Reuters)

 ミャンマー軍、警察の一団が13日、ミャンマーのマンダレー大司教区にあるカトリック修道院を襲撃し、司祭6人を反国軍運動と関係した疑いで逮捕、勾留した。司祭の一人によると、6人は警察署に連行され、24時間近くにわたって、経歴や現在の活動などについて尋問を受けたという。

 修道院への襲撃は、他のいくつかの教会が軍部隊による攻撃の対象となったのに続いてのもの。キリストの聖体の主日だった6日には、カヤー州のデモソにあるカトリック教会が繰り返し砲弾に見舞われている。この時は死傷者は報告されなかったが、施設は大きな被害を受け、近隣のいくつかの家屋も破壊された。この地域のカトリック教会が軍の攻撃を受けたのは、最近2週間で6回目だという。

 カヤー州の武装抵抗勢力は8日に、国軍の軍事施設などへの攻撃の停止を発表している。軍事クーデターによる国軍支配に反対する民間の武装勢力は、最近数週間で複数結成されているが、その中で最大の「カレンニー国防軍」は、戦乱の被害に苦しむ住民からの訴えを受けて、「国軍施設への攻撃をいったん停止することを決めたが、国軍のミャンマー支配には反対を続ける」と言明。また別の反国軍派の一人は、「強力な武器をもつ国軍が、無実の人々の命を危険に晒す事態は変わっていない」と訴えている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

*LiCAS.news. はアジアを拠点とするカトリック系の有力インターネット・メディアです。「カトリック・あい」はその了解を得て、翻訳、転載しています)

 

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2021年6月18日