・ペトロ岡田武夫名誉大司教が帰天

(2020.12.18 カトリック東京大司教区)

 前東京大司教、ペトロ岡田 武夫名誉大司教は、12月18日(金)午後1時22分、頸部食道がんに伴う出血性ショックのため東京医科歯科大学付属病院にて帰天されました。享年79歳でした。お祈りください。

【故岡田 武夫名誉大司教の葬儀などについて 12月19日  カトリック東京大司教区 事務局長 浦野雄二】

 18日午後1時22分、頸部食道がんに伴う出血性ショックのため東京医科歯科大学付属病院にて帰天された故ペトロ岡田 武夫名誉大司教の葬儀などについてお知らせします。

・火葬 故岡田 武夫名誉大司教のご遺体は、明日20日(日)に火葬されます。

・葬儀ミサ 2020年12月23日(水)午前11時 司祭団でお送りします⇒映像を配信いたします。
場所:東京カテドラル聖マリア大聖堂

・追悼ミサ 2021年 1 月19日(火)午前11時 司教団、司祭団、各種団体の代表者でお送りします。
場所:東京カテドラル聖マリア大聖堂。

※お願い:両日ともミサへの一般の参列はご遠慮ください。

(2020.12.19 バチカン放送)

 東京教区の前大司教、ペトロ岡田武夫名誉大司教が、12月18日、入院先の東京の病院で帰天された。79歳だった。

 岡田大司教は、1941年、千葉県の生まれ。1973年、司祭叙階。1991年、浦和教区司教に任命され、同年司教叙階。2000年、東京教区大司教。2017年、東京教区の教区長から引退した。日本カトリック司教協議会会長および副会長、教皇庁諸宗教対話評議会委員などを務めた。

 教皇庁福音宣教省長官、ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿は、東京教区の菊池功大司教に宛てた弔文で、同教区のすべての人々、また岡田大司教の親族にお悔やみを述べると共に、岡田名誉大司教の冥福を、福音宣教の星、聖母マリアに託して祈った。

【タグレ福音宣教省長官より弔文】

 教皇庁福音宣教省は、悲しみのうちに、ペトロ岡田武夫名誉大司教様の訃報に触れました。岡田大司教様のご逝去に悲しんでおられる東京大司教区の司祭、修道者、信徒、そして岡田大司教様の親族の皆様に、わたしたちの哀悼の意をお伝えください。

 この別れの時、福音宣教の星である聖母マリアの恵み深い取り次ぎによって、岡田大司教様が神からの豊かな憐れみと永遠の報いが与えられるようお祈りいたします。

福音宣教省長官 枢機卿 ルイス・アントニオ・タグレ 12月19日

 

【岡田名誉大司教の死を悼む  菊地功・東京大司教】

 岡田大司教様は、今年の初め頃に喉に違和感を覚え、飲み込みに困難があったこともあり病院に行かれ検査したところ、食道にがんが見つかっていました。その後、基本的には住まいとする本郷教会司祭館に在宅のまま、化学療法や放射線治療を受けておられました。残念ながら、がんは進行しておりましたが、大司教様は精力的に文章を書かれ、ブログやFacebookで数日前まで発表されておりました。本日朝、体調不良を訴えられ、その後、自室で吐血されたため救急搬送され、そのまま搬送先の病院で帰天されました。

 体力が衰える中でも、著作を続け、またいろいろな新しい取り組みを考えておられたと伺いました。生涯現役の司祭・司教でありました。(下の写真:東京大司教区アレルヤ会創立50周年総会、2019年)

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 残念ながら、現在のコロナの状況のため、葬儀を通常通りに行うことができません。現在調整中ですが、決まり次第、教区からお知らせします。今年は岡田大司教様はじめ、多くの先輩司祭が旅立たれました。現在の状況のために、それぞれの司祭の働きに対して十分な感謝を示す形での葬儀ができていません。大変申し訳なく思っています。同時に、それぞれの福音宣教へのお働きに、御父が豊かに報いてくださることを信じています。

 わたしが2004年に新潟の司教に任命されたとき、司教叙階式を司式くださったのは岡田大司教様です。その後も東京教会管区の管区大司教として、また司教協議会の会長として、様々な局面でご指導頂きました。感謝です。

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 2017年12月16日にわたしが東京の大司教として着座したミサで、司教牧杖の受け渡しがありました。その場におられた方はご記憶かと思います。満面の笑みでわたしに牧杖を渡され、「菊地司教様、よろしくお願いします」と大きな声で呼びかけられた、あれは予定外でした。当初は、厳かに手渡すはずでしたが、しかしわたしは、あの笑顔と「よろしくお願いします」の声に、大きな励ましを頂きました。(上の写真)

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教区司教としての責務を離れてからも、ご自分から、司牧の手伝いをしたいと申し出られ、本郷教会の協力司祭として、司牧をお手伝いくださっておりました。同時に、これまで書けなかった本を書きたいとも言われて、取り組んでおられたのですが、残念ながら、病魔がそれを許しませんでした。もう少し時間があっても良かったのにと、心から思います。(上の写真:2014年、教皇様の韓国訪問で、ソウルのミサ会場で)

岡田大司教様の永遠の安息を祈ります。東京教区がさらに発展するように、教区のすべての人に御父の祝福と守りがあるように、またわたしが司教職を忠実に果たすことができるように、私たちの祈りを御父に取り次いでくださいますように。

R.I.P. (12月18日)

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2020年12月19日