2月1日の軍事クーデター以後騒乱が続くミャンマーでは、クーデターを強行した国軍が14日から15日にかけて、最大都市ヤンゴンの6地区に戒厳令を発令し、警察に代わり国軍が主体となってデモの弾圧を進める構えを示している。これまでに軍、警察によるデモ弾圧などで民の犠牲者は120人を超えているが、国軍は、国際社会の批判、警告を無視し、弾圧をいっそう本格化させようとしている。
そうした中で、同国のカトリック教会の指導者、チャールズ・ボー枢機卿が、38人と一日としてはこれまでで最大の死者を出した14日、軍、警察の治安部隊による残虐行為、殺人行為を強く批判、「直ちに殺人行為をやめねばならない」と訴えた。