国際カリタス、「移住者・難民」キャンペーン開始‐日本が求められる具体的行動は

 国際カリタスは「移住者・難民」をテーマとする2年間にわたるキャンペーン(Share the Journey)を、2017年9月27日より始めました。(写真は初日に当たって祈る日本の司教団と中央協議会職員たち)

 国際カリタスは、このキャンペーンを通じて、移住者・難民に関わるすべてのコミュニティ(彼らの出身国、通過国、受け入れ国)において「出会いの文化」を育むことを目指しています。日本でも、ともに「出会い」「知り/学び」「行動していく」ことを目指します。(詳しくはカリタスジャパンのウェブサイトで)。

 キャンペーン開始に当たり、教皇フランシスコも27日の一般謁見で言及しました。「教皇は27日から始まった国際カリタスの難民救済キャンペーンを紹介し、『希望は、より良い生活を求め、家や土地、時には家族をも後にして旅立つ人たちの心の原動力なのです』と、原動力を助けるキャンペーンの意義を強調。「『また希望は、出会い、互いを知り、対話を願う、受け入れる人々の心の原動力でもあります』とされ、『難民たちの旅を分かち合うこと、希望を分かち合うことを恐れないで欲しい』と呼びかけられた」(バチカン放送)

→祈るのは結構だが、上記のように「日本ではカリタスジャパンと日本カトリック難民移住移動者委員会が共同で『排除ZEROキャンペーン ~国籍をこえて人びとが出会うために~』として実施します」とあるだけで、具体的な内容が見えてこない。今、日本のカリタスが早急に支援に動くべきは、ミャンマーとその隣接国、タイ、バングラデシュなどのカトリック教会、カリタスと連携しての、具体的なロヒンギア族の難民支援ではないか。既にアジアの関係国の教会は行動を始めている。日本の教会はとくにアジアではミャンマーの教会と関係が深いはずだ。公表はされていないが、司教協議会で当然、話し合われたと思うが。(「カトリック・あい」)

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2017年9月28日