「私も移民の孫です」タグレ枢機卿、国際カリタスのキャンペーン開始で語る(Tablet)

(2017.9.27 Tablet  Christopher Lamb)

 教皇フランシスコが27日、国際カリタスによる「移住者・難民」をテーマとする2年間にわたるキャンペーン”Share the Journey”の開始を宣言したが、国際カリタスの代表を務めるルイス・アントニオ・タグレ枢機卿(マニラ大司教)が同日、バチカンで会見し、母国を追われる難民の人々を喜んで迎え入れるように各国政府に訴えた。

 会見の中で、枢機卿は、「自分自身が移民の孫であり、自分の祖父が未亡人の母を連れて中国からフィリピンにやってきた貧しい移民だったこと」を告白したうえで、「移民・難民のことを思うたびに、中国からフィリピンに移ってきた私の祖父のことを考えます。誰が、彼の孫が枢機卿になると考えたでしょうか」と問いかけた。

  そして、「もし政治家が自分の国を 大事に思うなら、新しくやってきた人々を歓迎するでしょう」と述べ、もっと多くの政治指導者たちが移民・難民と個人的に出会う必要がある、と訴えた。さらに「もしも、人間として敬意を持って扱われ、創造性が育てられれば、彼らはその国や社会の脅威にはなりません」「移民・難民に扉を閉ざさないでください。あなた方の社会を豊かにする人たちに対して扉を閉ざすことになるのです」と各国政府に対して訴えた。

  2年間にわたるキャンペーンの狙いは、移民・難民の人々への国際的な関心を高め、彼らと出会い、話を聴くように促すこと、それによって、彼らを助け、積極的に各国が受け入れる環境を作ることにある。開始宣言に当たって、教皇は「キリストは私たちに兄弟姉妹を両手を広げて、心から、愛をこめて、包み込むように迎え入れるように求めておられます」と強調されている。

 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

(Tabletはイギリスのイエズス会が発行する世界的権威のカトリック誌です。「カトリック・あい」は許可を得て翻訳、掲載しています。 “The Tablet: The International Catholic News Weekly. Reproduced with permission of the Publisher”   The Tablet ‘s website address http://www.thetablet.co.uk)

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2017年9月30日